民主党は自ら定めた民主党・沖縄ビジョン(2008)(詳細はこちらをクリック)の見直しを固めたと報道されている。
同ビジョンには、「Ⅲ4分野における具体策」の中で「1.在沖縄米軍基地の大幅な縮小を目指して」として項目立てて沖縄の米軍基地について施策を述べている。
在沖海兵隊については「県外への機能分散をまず模索し、戦略環境の変化を踏まえて、国外への移転を目指す。」としている。これを受けて「普天間基地の移転についても、県外移転の道を引き続き模索すべきである。言うまでもなく、戦略環境の変化を踏まえて、国外移転を目指す。」としている。
見直しは、沖縄の米軍基地の存続を認め、鳩山前首相が言い出した抑止力の重要性とやらを示して、沖縄にその受入れを求める内容に変容していくのだろうが、民主党のこのような現状をどう理解すればいいのだろうか。。
同ビジョンでは、思いやり予算については「思いやり予算の削減」の項目を立てて、見直していくことを宣言している。しかし、昨日(12月2日)の報道にもあったように、政策コンテストでは思いやり予算は「積極的に評価できる」A判定された。
沖縄の米軍基地の整理・縮小は当然に「おもりやり予算」への切り込みにつながると予想された。財政の健全化が求められる昨今の現状においては当然のことと思われた。
しかしながら、普天間飛行場の辺野古移設の推進、おもいやり予算の積極評価は民主党の根幹となる公約の破棄に等しい。この1年間の変貌ぶりをどう評価すればいいのか。民主党に期待して投票した選挙民への裏切りにも等しいと言えるのではないか思うのだが。