21,22日の日程来沖した枝野官房長官兼沖縄担当相の来沖は、沖縄に何をもたらしたのか。
普天間飛行場の名護市辺野古への移設を模索する菅政権ではあるが、沖縄の現実はそれを明確に拒否している。知事や基地周辺市町村首長との面談は行いながら、稲嶺名護市長との面談を行わなかった。官邸での同市長一行の面会要請を拒否したこともあり、お詫びの一言でもあるのかと思ったが、相変わらずの無視の態度である。菅政権の稲嶺名護市長に対するアレルギーは相当のものだ。
報道によれば、北沢防相の沖縄振興策と普天間問題のリンク論発言について、枝野長官は明確に否定したという。しかしながら、昨年末の北沢防相による名護市への再編交付金の凍結発表等の経緯からみれば、今回の北沢防相の発言は暗にリンク論を臭わすようなものとなっている。既に執行事業内容が決定している部分の再編交付金の凍結は名護市に衝撃を与えた。
今日(24)から通常国会が開催される。昨年末から年始にかけて行われた菅政権閣僚による来沖を受けて、普天間問題についてどのような議論がなされるのか注視したい。