鳩山前首相が新聞社とのインタビューの中で、沖縄の米軍基地について以下のように発言している(新聞報道より抜粋)。
防衛省、外務省の沖縄の米軍基地への発想について 「防衛省、外務省の沖縄の米軍基地に対する存在の当然視があり、数十年の彼らの発想の中で、かなり凝り固まっている。動かそうとしたが、元に戻ってしまう。」 抑止力発言について 「海兵隊自身が(沖縄に)存在することが戦争の抑止になると、直接そういうわけではないと思う。海兵隊が欠けると、(陸海空軍の)すべてが関連している中で米軍自身が十分な機能を果たせないという意味で抑止力という話になる。それを方便と言われれば方便だが。広い意味での抑止力という言葉は使えるなと思った。(周りからすると)何でいまさら『学べば学ぶほど』という話しで抑止力なのか、と思ったと思う。」 米国が辺野古にこだわる理由について 「米国は沖縄にいることでパラダイスのような居心地の良さを感じている。戦略的なメリットも当然だが想いやり予算、県民の優しさも含めて。国内には沖縄より良い場所はないという発想があるのではないか。」 今回の反省点は 「相手は沖縄といようりは米国だった。最初から私自身が乗り込んでいかなきゃいけなかった。これしかあり得ないという押しこんでいく努力が必要だった。オバマ氏も今のままで落ち着かせるしか答えがないというぐらいに多分、(周囲から)インプットされている。日米双方が政治主導になっていなかった。」 |
鳩山前首相の「最低でも県外」発言の実現に向けて、実は、政府は何もしていなかった、ということか。結局、防衛・外務両省の意向に屈したと報道等で指摘されてきたが、そのことが鳩山前首相の口から明らかにされた。
沖縄自身もあらたな戦略が必要である。