鳩山前首相の「(普天間飛行場移設問題に関する)抑止力発言は方便」の説明に、当初無関心だった大手メディアもここへ来て、何らかの反応を示してきた。しかし、その多くは鳩山前首相の発言の軽さであるとか、自らの責任を棚上げにして官僚に押しつけているとか、鳩山前首相の政治家としての資質を問うものに集中している。しかし、鳩山前首相の発言の問題点の核心はそのようなゴシップ的なものでは収まらない。
問題の核心は、閣僚・官僚のいずれも沖縄の基地問題を本気で解決しようとしていないことが明らかになったことである。その意味において、鳩山前首相のあまりにも正直な発言に対して、評価する声が沖縄には存する。