今回公になったのは、メア米国務省日本部長が昨年末に米大学生らに国務省内で行った講義の内容だ。メア氏は「学生たちにはオフレコで講義を行った。」としているが、講義を受けた学生らがメモをもとに作成した「発言録(A4版3頁)」でその内容が明らかになったという。以下は沖縄タイムス3月7日新聞「メア氏発言要旨」からの抜粋である。
・・・私は(普天間飛行場移設について)現行案が実施されると確信している。日本政府は沖縄の知事に対して「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。・・・日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。・・・私が沖縄にいたとき、「普天間飛行場は特別に危険ではない」と言ったところ、沖縄の人は私のオフィスの前で抗議をした。沖縄の人はいつも普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らは、それが本当でないと知っている。(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港だって同じように危険だ。・・・沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないという。日本文化はあまりにも本年と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。
沖縄蔑視も甚だしい発言だ。メア氏は発言録の内容は正確でも完全でもないと話しているようだが、これだけ沖縄を侮辱した発言はない。
このような認識が、米国の沖縄に対する見方であるとすれば、普天間飛行場移設問題をはじめとする沖縄の基地問題の解決に向けた今後の沖縄の取組にはその本気度が求められる。