東日本大震災による福島第1原発事故に関して、連日、テレビ、新聞、ネットで報道がなされているが若干の違和感を覚える。放射能の拡散に関する報道である。
特に人体に影響はないとの専門家の認識が報道されているが、その中で、「1万人あるいは10万人に一人の割合で人体への影響が発症する恐れがある程度で、時に問題はない。」との表現が気なる。これまでの基準値は極めて厳しく設定されたもので、現段階の放射能数値は問題ないとしている。
1万人に一人といえば、沖縄の人口130万人に対して130人ということになる。10万人に一人としても13人である。この人数にがん等の疾病が発症する可能性があるとすれば、決して看過できない数字ではないのか。
特にテレビでのコメントでこのような発言が多くみられるようだが、ある程度ではなく、これだけの危険性があると指摘すべきではないのか。
放射線測定機の緊急アラームが鳴り響く中で放水作業をしている消防・自衛隊職員の映像が流れる中で、特に心配はないとコメントする専門家の発言にも強い違和感を覚える。
原発開発自体の相当性が、少なくとも福島原発を維持するのか否かの判断がなされるべき事態に陥っているのではないのか。そう思うのだが。