GWの間に貯まった資料を整理していると思わぬ新聞記事を見つけた。2009年(平成21年)3月5日琉球新報(琉球新法HM記事はこちらをクリック)である。
民主・前原氏 グアム協定『反対』『政権取ったら見直す』(1面記事) 民主党副代表の前原誠司氏(衆院沖縄北方問題特別委員長)は、4日(平21.3.4のこと)、・・琉球新報のインタビューに応じた。在沖海兵隊のグアム移転・・協定について「罪を犯すのはほとんど実働部隊だ。それを沖縄に残し、司令部機能をグアムに移すような協定は反対だ。」・・国会で承認されることになるが、「政権を取ったら見直せばいい」と述べた。普天間飛行場の県外、国外移設を掲げる同党の「沖縄ビジョン」については、「既に党全体の方針になっている。米側としっかり交渉する」と述べた。・・ |
取材した記者との一問一答では次のように述べている。
移設が進まない理由は。 キャンプ・シュワブに移すという計画がそもそも無理だった。あのきれいな海を埋め立てるのは駄目だ。深さがあるので時間も金もかかるし、環境問題もある。 どこに移設すべきだと考えるか。 政権を取ったときにやらなければいけないことなので、今は言えない。 県外、国外か。 そういうことになる。 普天間の県外移設は現実的か。 われわれは(沖縄ビジョン)で約束しているので米側としっかり交渉する。原点は危険な普天間を早く閉鎖すること。パッケージが動かない要因なので、どう知恵を出すかだ。 グアム協定の賛否は。 反対だ。・・ だが、党対応はなかなか決まらない。 対米関係を考えているのかもしれない。ただ、協定に反対しても反米ではないし、協定を見直せばいい。 米軍基地無き後に、自衛隊増強の考えはあるか。 沖縄に基地が集中し過ぎている。これから南方は大事になるが、沖縄にこれ以上の負担をかける考え方はない。 |
これから6ヵ月後に民主党は政権を取ることになるのだが、その後の沖縄政策は失敗の連続である。これだけ勇ましい発言をしていた前原氏さえも、今は、辺野古移設論者へと変節してしまった。
民主党は民主党・沖縄ビジョン(2008)を掲げ、沖縄の基地問題に取り組む姿勢を示した。多くの人が民主党に期待していただけに現状は極めて残念である。
しかし、だからと言って、沖縄の声が納まることはない。このような状況だからこそ、更に声をあげていくことが重要である。