6月18日開幕した夏の甲子園沖縄県予選、昨日(7月17日)決勝戦が行われた。私も息子(中3)といっしょに那覇セルラースタジアムに足を運んだ。
特に糸満が2対1でリードして迎えた終盤の攻防は息詰まる戦いとなった。8回表中部商業の攻撃。3塁側(糸満)ブルペンでは二番手投手にウォーミングアップが始まった。疲れが見え制球力が若干落ちていただけに、念には念を入れた糸満ベンチの指示である。ところが山城の投球はそこから更に力のある球を投げる。ベンチの不安を一掃するかのような投球。エースとしての誇りが垣間見えた。
そして最終回。トップバッターは中部商業5番石原の当りはライトのファールスタンドネットに直接届く大飛球。フェアグランドであれば、文句なしのホームランの当たり。そして2球目もライトへ大飛球。そしてライト前ヒットで出塁。ここで代走。同点の大事なランナーを川満に託した。更にヒット等で1アウト満塁の、一打逆転のチャンス。バッターは糸満のエース多和田。
糸満守備陣は1点も許さないとして前進守備。1球目、糸満バッテリーはスクイズを経過して大きく外した。一方多和田はバントのそぶりを見せない。ここまで、ことごとくバントがうまくいかない状況の中で中部商業ベンチの選んだのは強硬策。2球目、多和田のフルスイング、快音を残した当りは三塁手の正面へ。ボールは本塁、一塁へと渡り、あっという間のダブルプレー。多和田の一塁へのヘッドスライディングも及ばず、一塁塁審の右手が上がった。ゲームセット。