世界陸上100m決勝。予選2回の走りからすれば、ボルトの優勝は間違いない。誰もがボルトの走り、記録に注視していた。予選2回とも60m以降は軽く流したにもかかわらず堂々の1位通過。うちの息子曰く、「予選はアップのつもりで走った感じだね。」正にその表現がぴったりだった。
いよいよ決勝。固唾をのみ込んでテレビの画面に集中していた。ところが、ピストルが鳴る前にボルトの身体がふわっと浮いた。フライング。ボルトの100mが終わった。
自分が一番になることを確信し、世界記録を塗り替える予定だったに違いない。その最後の最後に、緊張の糸が切れたようにボルトの身体が誰よりも先に浮いた。そんな感じだった。
次に200mに期待したい。