玄葉外相は、6日の記者会見で普天間飛行場を辺野古移設するためには、与党だけでなく、野党をも巻き込んだ包囲網を作る必要があると発言した。
最後には辺野古移設を強行するという、野田政権の意思の表れだろうか。極めて危険な姿勢だ。沖縄は決して強行させない環境づくりをすることも必要のようだ。
玄葉外相は「踏まれても蹴られても誠心誠意、沖縄の皆さんに向き合っていくしかない」と述べた、というが、沖縄人(ウチナーンチュ)はそんなことはしない。誠心誠意を持って向かっている人間を踏みつけるほど沖縄人(ウチナーンチュ)は馬鹿じゃない。ただ言えることは、沖縄の民意を変えることはできないということ。どんなに勇ましい言葉で向かってこようと、沖縄の民意を変えることは不可能だ。
玄葉外相は沖縄の歴史を知らないと見える。
沖縄と日本の関係において、これまで「踏まれても蹴られても」我慢を強いられたのは誰だったのか。戦争で多くの肉親を失い、米軍による土地接収により故郷を失ったのは誰だったのか。そして、今新たな基地建設で更なる我慢を強いているのは誰か。確かな歴史認識の下で沖縄の基地問題の解決を進める必要がある。