八重山地区の教科書選択に関する騒動は、育鵬社版公民教科書不採択で決着がついた。八重山郡の良識に拍手を送りたい。これまでの経緯を見ていると一番の問題は地区協議会の教科書選定手続きの不透明性にある。今回の育鵬社版公民教科書不採択について、県内各政党のコメントはこれを指摘している。
以下はその要旨である(沖縄タイムス紙からの抜粋)
自民党県連:正式手続きによる決定なら尊重する。 共産党県委:父母や教師、郡民の良識の勝利だ。 社大党:教職員やOB,PTAが反対している教科書が選ばれなかったことは当然。 国民新党県連:今回の問題の発端は、不透明な教科書選定にある。なぜ無記名投票で決定されるのか、どうして非公開なのか疑問は残ったままだ。 社民党県連:子ども本位の視点に立ち、審議を尽くした各教育委員の判断に敬意を表したい。 公明党県連:・・現場の調査員が上げていない育鵬社の教科書が選定されたことに対する説明責任が十分でなかった。・・透明性の確保を望む。 民主党県連:・・選定方法の検証が急務の問題だ。 政党そうぞう:教育関係者など多くの方が議論を重ね、適正な手続きで結論が出たと受けとめている。 |
石垣市議会の野党会派は9日、教科書採択問題などをめぐり八重山の教育行政全般を混乱させたとして、教科用図書八重山採択地区協議会の会長を務めた玉津博克石垣市教育長の不信任案を12日開会の9月定例会で提出することを決めた(詳細は9.10琉球新報こちらをクリック)。
今後は、当然のことながら、中山石垣市長の任命責任も問われることになる。石垣市議会の動きにも注目である。