昨日(9月13日)の野田首相の所信表明演説の評価については、批判的論評がほとんどであるが、沖縄に関しても同様である。沖縄に関して触れた部分は、今朝の新聞一面刷りのうち、外交・安全保障の項目のわずか9行に過ぎない。以下はその部分である。
普天間飛行場の移設問題については、日米合意を踏まえつつ、普天間飛行場の固定化を回避し沖縄の負担軽減を図るべく、沖縄の皆様に誠実に説明し理解を求めながら、全力で取り組みます。また、沖縄の振興についても、積極的に取り組みます。 |
普天間飛行場問題については、日米合意を踏まえて、普天間飛行場の固定化回避し沖縄の負担軽減を図るという。そのために、「誠心誠意」説明し、沖縄の理解を得るというが、その見通しはまったくない。最後の2行の沖縄振興も、外交・安全保障の項目にとってつけたような記載である。
野田新政権にとって、普天間飛行場移設問題とはじめとした沖縄問題は忘れ去られたかのようである。
沖縄の民意は、未だ、政権中枢には届いていないことが明らかになった。