八重山区教科書選定問題は、文科省や自民党本部の動向も加わり混乱を極めている。
文科省のこの問題についての立場について、森副大臣は「通知について「期限だからまとまる場合があり、それに期待をしていた」と説明し、「文科省はどの教科書がいいという立場ではない。誤解しないでほしい」と述べた、と報道されている。また、中川文科省も、文科省通知がは圧力であるとの反発が県内にあるとの指摘に対して「そういうことではない。どういう話し合いをするか、協議会のルールに基づいて結論を出してくださいということ」と説明しているという。報道の詳細は以下のとおり(9.17沖縄タイムスより転載)。
八重山地区の中学公民教科書採択問題で、教科書無償措置のための臨時措置法に定めた16日までに県教育委員会から同地区で必要な教科書需要数の報告がなかったことについて、森裕子文科副大臣は同日、「大変な状況だとは聞いているが、引き続き一つの教科書にまとめるよう努力してほしい」との見解を示した。 森氏は通知について「期限だからまとまる場合があり、それに期待をしていた」と説明。通知の指す「結果」は現在の状況では地区協議会が8月23日に出した育鵬社版の答申だとする一方で、あくまで現時点で確認できる「結果」であることを強調し、「文科省はどの教科書がいいという立場ではない。誤解しないでほしい」と述べた。 中川正春文部科学相も16日の閣議後会見で、「(採択問題は)子どもたちの教育体制に影響が出ること。ルールに基づいて早く結論を出してほしい」と県教委と八重山側の努力を求めた。 通知は育鵬社版を採択した同地区協議会の答申を踏まえさせようとする圧力との反発が県内であることに対し「そういうことではない。どういう話し合いをするか、協議会のルールに基づいて結論を出してくださいということ」と説明した。 |
これに対し、大城県教育庁は記者会見で次のように述べた。(同紙より転載)
県教育長の会見骨子 ・一本化に向け、指導・助言を継続 ・八重山の「公民」を除く県内需要数を報告 ・全教育委員による協議は有効 ・文科相の「協議は整っていない」発言に「困惑」 ・石垣市、与那国町両教育長の異議は不適切 ・教育委員会は教育委員長が一義的な責任者 |
教科書選定問題における八重山3市町の全教育委員協議会による育鵬社版公民教科書不採択は有効であり、不採択の無効については文科省も明言していない。
県による一本化に向けた指導・助言に期待したい。