今日(10.20)午前10時から、嘉手納基地爆音差止訴訟の第1回口頭弁論期日が開かれました。今日の期日では、新川団長に引き続き、嘉手納、北谷、読谷、沖縄、具志川、石川の各支部から1名が、弁護団から3名の弁護士が意見陳述を行いました。
私は、嘉手納高校2年の又吉姫香です。 私は、小さい頃から爆音が鳴り響く嘉手納町に住んでいます。・・・高校に入ってから、他の地域の同級生に、・・・「嘉手納の人耳悪くない?」とか言われます。友だちの話が聞こえず気まずくなることがあります。 ・・テレビとか見ていたら、全く音が聞こえなくて、ボリュームを40以上にしないと聴こえないのが当たり前になっています。大きい音で耳が悪くなったのだと思います。嘉手納では、他の地域の人にとってはありえないぐらいの大きい音が、この町では鳴り響いていることを知りました。・・・ ・・授業中では、先生が説明している時に飛行機が飛んだら、先生の話が止まり、爆音が去っていくのをひたすら待たないといけません。ひどい時には、1時間の授業の間に3,4回中断することも・・。授業に集中できずイライラします。・・休み時間にも飛行機の爆音は鳴りやまず、友だちとの会話で盛り上がっているとき・・、話が何も聞こえなくて、とぎれとぎれになり、何回も同じことを言って、その場がしらける事もよくあります。 普段の爆音も酷いのですが、特に酷いな・・と思ったのが、去年の卒業式でした。 ・・校長先生が嘉手納基地に対して、卒業式の時間だけは飛行機を飛ばさないでほしいとお願いしてあったのにも関わらず、校長先生のあいさつの時に飛行機が飛び、・・爆音が体育館中に鳴り響いたのです。校長先生の話が全く聞きとれず、校長先生もア然としていて、今まで順調に進んでいた卒業式が台無しになってしまって、周りの雰囲気も一気にこわれて、卒業生も校長先生もかわいそうでした。 さらに、・・日常生活でも、テレビを見るときは、いつもボリュームを20の後半で見るけど、飛行機が飛んだらボリュームを上げるのが当たり前で、親から「(音を)小さくしなさい!」って怒られて、ゆっくりテレビを楽しむこともできません。ケータイで電話している時も、相手の声が聞きづらいなど、学校生活や日常生活で爆音被害に悩まされています。 ・・私は5人姉妹の長女で、一番下の妹はまだ2歳なんですが、飛行機の音を聞いて、毎日“怖い”と言って耳をふさいで親のそばに走って逃げていきます。こうやって怖がっている妹を見たら、早く基地が無くなってほしいなーと思います。 この爆音は、人体に被害を及ぼすレベルを大きく越えているみたいなので、小さい子どもやお年寄りには、夜ぐっすり眠れないとか・・、精神的にも大変そうだから、そのためにも早く静かな生活をさせてあげたいです。 飛行機の爆音じゃなくて、虫の声が響くくらいの静かな生活がしてみたいです。 |
姫香さんが意見陳述で指摘したように、「飛行機の爆音じゃなくて、虫の声が響くくらいの静かな生活・・」が実現できるように、裁判を闘っていくことになります。