沖縄の米軍の横暴な振る舞いには枚挙にいとまがない。深夜を問わず米軍機が飛び交うのはあたりまえ、上司のパーティーで飲酒して死亡事故を起こしても『公務中』として免許停止5年の処分だけで、後はお咎めなしだ。
このような現状を公にするマスコミにも同じような圧力がかかっているという。今日11.2付琉球新報の『金口木舌』の記事である。
・・・しかし10月25日と28日の未明、嘉手納基地と普天間飛行場などを結ぶ公道を乗用車60台以上が往来した。金網の外で取材していた若い記者は基地内の武装兵に撮影禁止を命じられた。▼110番通報で駆け付けた県警関係者はカメラを下して立ち去るように促した。退去理由をこう述べた。「カメラを向ければ銃を向けられる。あなたも怖いし、私も怖い。」ここは一体どこの国だろう。記者が立つ場所は県道だ。撃たれるいわれはない。▼警察官の意識の中で、見えない基地の領域が足下まで広がっているのか。・・・・ |
同様の話は他のTV関係者にも聞いたことがある。金網の外から基地内を撮影していると、MP(基地内ポリス)がパトカーでやってくることがあるという。何をしている、フィルムを渡せ、といいがかりを付けてくる。その際、記者は決して英語を使わずに日本語で応酬するという。だから、取材するときも、基地の外でも長居は無用というのだ。
ここは日本なのに。米軍は米国本国よりも沖縄では横暴だ。真夜中に住民地域上空をヘリが飛び交うことは米国本国では考えられないはずだ。こんな沖縄の現状を知ってか知らずか、辺野古に新基地を建設し、オスプレイ配備を目論む日米両政府。
オスプレイ配備の阻止を含めた基地負担の軽減、普天間飛行場の県外・国外移設は沖縄の民意だ。