田中沖縄防衛局長発言や一川防相自らの不謹慎発言(少女暴行事件の詳細は不知)の謝罪のために仲井真知事と会見した一川防相。
先に来沖した中江事務次官の謝罪では沖縄の理解を得られないとの判断があったと思われるが、結果は報道のとおり。県議会では自身への抗議決議を直接手渡され、県庁前ロビーでは250名の抗議団の“帰れー”のシュプレキコールを浴びた。
田中沖縄防衛局長発言に端を発した今回の事態。沖縄防衛局主催の県内外のマスコミを集めた“オフレコ”会合での発言だ。酒席のでの発言として擁護する論調もあるがとんでもない話だ。
田中沖縄防衛局長自らが主催し、意見交換したいと開催した会合である。発言の中身は自身の基本的考え方であり、防衛省、ひいては日本政府の沖縄に対する見方である。その根底には、沖縄蔑視発言で問題となったメア氏と同様の思想が流れている。
仲井真知事が、一川防相の謝罪に対しても不快感を示しているのは、謝罪の根底に流れる沖縄蔑視の思想を見透かしているからである。
野田民主党政権には普天間飛行場移設問題を含む沖縄の基地問題を解決すべき能力があるとは、もはや思えない状況となっている、ように感じるのだが。