民主党の鳩山元首相が、昨日、5日、東京都内で開催された自らの会合で講演し、
「(このまま進展しなければ)普天間が固定されるという最悪の事態を想定しなければならなくなるのではないかと思います。」
と述べ、現状への危機感を示した。その上で、
「県外にということがありうるのかということは別にして、官邸が主導してですね。」
「辺野古以外のところがあるかどうか。私は決して無いとは思っていないものですから。それを探す努力を続ける必要がある。」
と述べた。
米国では、沖縄の海兵隊撤退論が盛んに出される中で、日本ではまったく議論が出されない。日本全体が口をつぐんでいるような状況だったが、ここへ来て、普天間飛行場県外・国外移設論者の鳩山氏が再登場した。
沖縄にとっては極めて喜ばしい状況である。しかも、与党民主党内からの発言であり、これに同調する議員が結集すれば民主党政権を動かすことができる。
普天間飛行場の県外・国外移設は、民主党の政権奪取の旗印だった。その失敗が現在の民主党政権の体たらくにつながっている。
崩壊寸前の民主党。起死回生の途はここにあると思うのだが。
鳩山氏:「辺野古以外探す努力を」 日米へ影響否定(毎日新聞)