真部沖縄防衛局長講話問題点については、2月3日に国会で集中審議が実施された。真部局長は、「講話は選挙に向けた職員教育の一環として行ったもので、特定候補者に加担するものではなかった」と答弁。質問に立った自民党の中谷元議員も真部局長の答弁に沿った主張を行い、「真部局長の行為のどこに問題があるのか。問題はない。」との認識を示した。
同局長の行為のどこに問題があるのか考えてみたい。
(1)集中審議の答弁で真部局長は、講話を実施する発露について次のように答弁した。
宜野湾市民の民意が示される重要な選挙であると考えました。なるべく多くの市民の意見が反映されるように、沖縄防衛局として何かできることがないのかと考えたのが最初です。 |
続けて、宜野湾市に親戚等がいる職員も講話の対象にすることになった経緯についても言及した。
総務部の職員と相談したところ、宜野湾市に親戚等がいる職員にも話した方が良いのではないかとの話があり、講話対象に加わりました。リスト作りにあたっては、宜野湾市に有権者の親戚等を持つ職員も加えることを決めました。 |
(2)講話の内容については次のように述べている。
講話内容を検討する際には、両候補者の主張が記載された文書を収集した。講話で両候補の文書を読み上げたのは、どちらかに肩入れをしているのではないかとの疑念をいだかないように、当該文書の内容の正確を期して読み上げました。決してどちらかに肩入れをするということではありませんでした。 |
私の疑問点は以下のとおりである。
「選挙に向けた職員教育の一環として行う講話」であったにもかかわらず、
①立候補予定者の氏名を職員に明らかにする必要があったのは何故か。
②立候補予定者の主張について職員に周知する必要があったのは、何故か。
③そもそも、何故、両候補者の主張が記載された文書(この時点で配布されている文書は後援会組織内文書だと思われるが)を収集したのか。
これらの点については集中審議でも明らかになっていない。更に調査が必要である。