嘉手納基地から発生する爆音の状況については、嘉手納町が独自に観測し、その結果を公表している。以下の資料・写真は嘉手納町HM『基地と嘉手納』(クリックで資料へ)』からの転載である。
年間の騒音発生回数は年間約4万回。1日平均約110回。1時間当たり約4.5回の発生回数。13分に1回の割合で爆音が発生している計算である。すなわち、周辺住民は、昼夜・深夜・早朝を問わず爆音に晒されている現状が浮き彫りになる。
更に、100dbを越える爆音が観測されているが、この100dbの音の健康被害については下表にもあるとおり長時間晒されると難聴になるとされるレベルである。60〜70dbの爆音には常時晒されており高血圧を発症するとされている。
一昨年7月に言い渡された普天間基地爆音訴訟控訴審判決で、福岡高裁那覇支部は「司法判断が3度も示されているのに、抜本的な対策を講じていない上、自ら定めた環境基準も達成していない」と指摘しているが、この状況は嘉手納基地にもあてはまる。
表の下段の「年平均 WECPNL」とは国の定める環境基準(クリックで環境省HMへ)であるが、それによれば住民地域は70、住民地域外の保全地域は75と定めている。これを嘉手納町にあてはめれば環境基準とはかけ離れた数値となっていることが分かる。
それでも日本政府は改善策を講じようとせず、それどころか普天間基地統合やオスプレイ配備を進めようとしている。
住民自らが立ち上がり改善していく以外に方法はない。
【平成17年〜平成22年騒音発生回数等】

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