3.協定遵守の検証作業
騒音防止協定に規定された規制措置には条件が付されそれが米軍の恣意的運用を許し、結果として爆音の抑制どころか激化を招いている。日米両政府が締結した騒音防止協定について、その内容が遵守されているかの検証作業は、平成8年締結以降されていなに違いない。冒頭に紹介した沖縄防衛局の認識からすれば、推して知るべしである。
検証すべきは、規制措置が運用上実施されているのか否か。仮に実施されているとして爆音等の基地被害が減少しているか否かである。
更に、協定には基地司令官の責任が次のように謳われている。
①可能な限り航空機騒音を最小限にする
②騒音規制措置を常時見直す
③パイロットへの教育
④騒音問題や規制措置について注意を払う
⑤騒音問題や規制措置について地方公共団体や国の機関と緊密な連絡を取る
⑥騒音問題に係るいかなる連絡事項も那覇防衛施設局に前もって通知する
これらの事項について、基地司令官が遵守しているかの検証作業も必要だ。
【基地司令官の責任に関する協定上の規定】
4 責任:司令官は以下の事項が行われることを確保する。 5 対外関係 |