【質問の内容】 過去に経営していた会社(法人)で建設業許可を得ていたので、その経験を活かして新たに許可を得ようと思うのですが、当時の記録・書類等はすべて処分して残っていません。何か証明する方法はあるでしょうか。
【回 答】
いくつかの方法が考えられますので、順を追って説明します。①建設業許可の記録については、許可を受けた官庁(県庁等)に記録が残っている可能性があります。官庁保管記録であれば証明能力は十分でしょう。問い合わせて記録があれば、担当者と調整して閲覧し、必要な部分をコピーすることになります。
②次に、官庁にも記録が存在しないことがあります。記録等については保存期間があり、それを過ぎると廃棄します。 その場合には「東商企業要覧」に記載があれば認められる場合があります。企業要覧には会社名・住所等の他に許可番号、業績(決算状況)が記載されており、それによって許可を受けていた事実、営業を営んでいた事実等が認められるのです。
なお、「東商企業要覧」は各年度毎に整理された、かなり大がかりの資料です。一般的には公的図書館で閲覧することが可能です。
③また、経営事項審査を受けている会社については、経営審査会社にデータが残っている可能性があります。公になっているデータについては保存されている可能性がありますので、問い合わせる価値はあると思います。
いずれにしても、記録のコピー、東商企業要覧のコピー、データ等によって経営業務管理者等の資格認定資料として認めるか否かは許可判断する担当官庁の判断になります。
当該担当官庁の担当者と連絡を取りながら手続きを進めることが重要です。
本記載はあくまでも参考ですので、担当者との調整が必要です。