本日(19日)付沖縄タイムスに米国防分析研究所(IDA)主任分析官としてオスプレイの開発に関わり、同機の危険性を告発しているアーサー・リボロ氏へのインタビュー記事が掲載された。以下は同紙からの転載である。
―2003年の内部文書でオスプレイの六つの欠陥を指摘した。 「オスプレイの初期の開発段階から関わってきた。2000年のアリゾナでの墜落事故を受け、国防総省の依頼で評価書を作成。国防総省は私が指摘した六つの欠陥すべてを認めたが、開発は継続された」 ―米軍普天間飛行場への配備に関する懸念は。 「オートローテーション(自動回転)機能は、米連邦航空局(FAA)が定める耐空性基準ですべての民間ヘリに備わっている。軍用機には適用されないが、米軍はこれまで準拠してきた。しかし、オスプレイは初めてそこから逸脱した」 「人口密集地で二つのエンジンが停止した場合、普通のヘリなら、滑空して着陸場所を探せるが、オスプレイは瞬間的に墜落するため、惨事に直結する可能性が高い。普天間では平時の運用となるため、そうした可能性は低いだろう」 「だが、データは(1機当たり自動回転機能が必要になるケースが)5年に1度発生する割合を示している。オスプレイは六つの欠陥を今も抱えているため、人口密集地にある同飛行場への配備には危険が伴う」 ―日本政府が、自動回転機能があると説明する根拠は何か。 「海兵隊の説明をそのまま受け止めているからだろう。同機の専門家でない場合、提供されたデータなどの検証は非常に難しい」 「自動回転機能を確認したい場合一番簡単なのは、実演を要請することだ。オスプレイはこれまで、同機能を実証することすら危険すぎるというのが共通の認識だ。実証経験がないため、シミュレーターにも実像データがなく訓練は不可能だ。取り込まれている映像は、高い高度でエンジンをゆっくり止めたという状況に沿ったもので非現実的な想定だ。沖縄の人々の懸念を払拭したければ、まず米側が事実を伝えることだ」 ―「人為的ミス」と結論づけた墜落事故が頻発している。 「機体の構造の複雑さから、オスプレイの操縦には高度な技術が求められる。通常のヘリなら許容範囲で体制が立て直せる単純なミスが、オスプレイの場合は事故に直結する」 「ヘリモードの場合、風の影響を受けやすくなるため、小さな操縦ミスが事故につながりやすい。また、複数機での編隊飛行の場合、他機から生じる激しい気流の影響で、予想外の揺れを受け、墜落する危険が生じる。海兵隊は事故率のデータを根拠に安全性をアピールしているが、オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」 |
オスプレイの危険性は多くの米軍関係者が認めており、その危険機材を住宅密集地の普天間飛行場することについては危険だと断言している。
それでも日米両政府は普天間配備を強行しようとするのか。
日米両政府はオスプレイ配備を直ちに中止すべきだ。