琉球新報に掲載されている「沖縄施策を問う」12衆議院選 各党本部の見解。沖縄の基地問題については選挙の争点になりえていない感がある。また、個人候補者の主張も微妙な部分で異なるが、この記事では党本部方針が明確に示されている。以下は同記事からの抜粋である。
衆院選の投票に際しては、沖縄の基地問題に関心を持ち、沖縄の民意を体現した政策を掲げ、その実現に向けて働く候補者・党であるか、そして当選後に変質しないか否かを見極めたい。
普天間飛行場移設 | オスプレイ配備 | 日米地位協定改定 | 沖縄の負担軽減 | |
新党大地 | 辺野古沖合は絶対駄目だ。・・普天間をなくすことが一番で、普天間での訓練は本土で行い、飛行場はいらない。平和を享受しているのは本土だから、沖縄の痛みは本土で受け持つ。・・ | オスプレイも本土での訓練で十分だ。強行配備は政府、民主党がだらしないからだ。世界一危険な飛行場だから移設することになったにもかかわらず、なぜオスプレイを持っていくのか。・・ | 米国の論理に乗る必要はない。NATOや韓国と比較するのではなく、県民の主張が入った地位協定にすべきだ。 | 普天間を返還する約束をしたので、まずは返還してもらう。基地機能を分散する。嘉手納基地の騒音も大変だ。嘉手納を含めて、本土での受け入れを考えるべきだ。これ以上、沖縄への蔑視扱い、差別扱いは駄目だ。 |
国民新党 | 名護市辺野古への移設は反対だ。県民が反対する中、移設強行は不可能だ。代替案を議論する必要がある。・・ | 強引な配備に抗議してきたが、配備された以上は安全確保が大事だ。合意、約束事項を守らせる。・・広大な自衛隊の演習場で安全確認の訓練はできるのではないか。 | 抜本改定が必要だ。日米同盟はわが国の防衛の基軸だが地元協力がないとなりたたない。 | 普天間飛行場の危険の除去、嘉手納基地の騒音の低減化が急がれる。米海兵隊の訓練をグアムなどでローテーション化することで沖縄駐留が必要でなくなる状況をつくる |