衆議院選挙公示後、初めて沖縄入りした日本維新の会の橋下代表代行は、11日那覇市内で演説し、普天間飛行場の辺野古移設を推進すると述べた。かつて、橋本氏は沖縄の基地負担は日本全体で負担すべきであるとして、関西空港への普天間基地移設の可能性について言及したことがあったが、民主党に違(たが)わぬ見事な変質ぶりだ。以下は12月12日付沖縄タイムス記事からの抜粋。
普天間「まず辺野古に移設」 橋下氏、推進する考え 日本維新の会の橋下徹代表代行は11日、米軍普天間飛行場の移設問題について「まずは辺野古に1回移設させてもらって、その後に、もう一度、沖縄の負担軽減のロードマップを考えさせてもらいたい」と述べ、党として辺野古移設を推進する考えを表明した。・・ 橋下氏は「(基地が)自分のところに来ていいというところは、今のところ本州にはない」と述べた上で「とことん議論して勉強してきたが、残念ながら維新の会としてここに移すべきだという案を持っていない」と、普天間の県外・国外を求めない姿勢を示した。・・ ・・橋下氏は辺野古移設に反対する候補者がいることに「党の意見として反対を唱えるのであれば偽りになる。日本維新の会から出て行ってもらわないといけない」と述べた。 |
橋下氏の言う、辺野古移設を1回行えば、沖縄の基地機能強化、沖縄の要塞化は確定する。それを阻止するために沖縄県民は立ち上がり、力の限り声を挙げ続けているのだ。そのことに気づかない政治家に沖縄の行く末を委ねるわけにはいかない。
かつて、辺野古移設案について、稲嶺氏は「15年の使用期限」を持ち出して大田氏を破り知事に当選した。しかし、その後「15年の使用期限」問題は闇の中に葬られた。橋下氏の言う「まずは辺野古に1回移設」させればそれで終わりだ、ということは沖縄県民すべてがお見通しだ。
日本維新の会の本音が明らかになった今、選挙民は間違いのない選択をしなければならない。