今日1月12日を皮切りに、今年の上映が始まった映画「ひまわり」を観てみました。会場はうるま市民芸術劇場響ホール。上映前の舞台あいさつがありました。あいさつに立った同映画成功させる会の副会長池宮城紀夫さんは、この映画を通じて沖縄の基地の現状を知ってもらうためにも、多くの人に観てもらいたいと話しました。ちなみに、池宮城さんは露店店主として映画にも出演しています。
映画は沖縄の現状をつぶさに表現し、観光の島、癒しの島沖縄のもう一つの顔を知ることができます。戦前・戦中は戦(いくさ)に翻弄され、戦後は米軍基地に翻弄され、そして復帰後もその状況に変わりはないことが理解できます。
映画の中で、基地の存在の是非が問われます。軍雇用員として働く父の収入に支えられている私も米軍に加担しているのではなかいとの問いに悩む姿は沖縄を映し出します。
沖縄が求めているのは基地被害(爆音等はもちろん米兵による事件事故も含めた)の除去・軽減です。人間らしい生活を要求することは当然の権利であり、沖縄の主張する平穏に、平和に暮らす権利については誰も否定できないはずです。原点は沖縄を平和な島にするためにはどうすれいいのかということです。
そして、そのためには何が必要か。
映画のラストで主人公の良太が激白します。これまでジェット機墜落事故のことを忘れようとしたが1日も忘れることはできなかった、と。そして、若いみんなの平和を求める運動を見て気付いた、大事なのは、この事故の記憶を忘れてはならないということだと。
二度と戦争を起こさないという意思と、二度と宮森小ジェット機墜落事故等の悲惨な基地被害を発生させないという意思と、そして未来永劫その実現を求める意思が、沖縄の民意の根底にはあるのです。
多くの方にこの映画を観ていただきたいと思います。
そして、日本の最南端の癒しの島沖縄の、今の姿に気づいてもらいたいと思います。
【上映日程】以下の当HM記事参照