・・政治問題化を恐れるかのように曖昧な発言を繰り返す日米両政府に、嘉手納基地を抱える地元は翻弄され、気をもんでいる。「配備の可能性がある以上は安心できない」當山宏嘉手納町長は不安を口にする。 ドンリー米空軍長官が・・配備・・計画を認めた数時間後、米国防総省のリトル報道官が「決定していない」と発言を修正した。日本政府は配備報道以降、「知らない。(計画は)いかがなものか」と繰り返す。野国昌春北谷町長はこのやりとりを、MV22オスプレイの普天間飛行場への配備を直前まで認めなかった両政府の対応に重ねて見る。「公然の秘密のような感じになっているのではないか」と疑念が渦巻く。 ・・「問い合わせの必要もない」とする小野寺五典防衛相の言葉を聞いた當山嘉手納町長は「日本政府としてきっちり(米側に)照会して不安を払拭し、配備可能性があるなら、きっぱり断ってほしい」と訴える。 ・・ 當山嘉手納町長は16日に来県する小野寺防衛相に、嘉手納配備に対する懸念や反対の意思を直接伝える方針だ。「私たちは戦後67年間、基地を提供し続け、日本の安全に貢献してきた。これ以上の面倒は見れない。政府として県民の安全を守るのが仕事ではないのか」。嘉手納基地を抱える自治体や地域住民の、日米両政府に対する訴えは続く。 |