14日に飛来したF22ステレス戦闘機の訓練が始まった。17日に嘉手納基地を離陸した際の爆音は、100.5デシベルを記録した。
同機の爆音はその音量だけでなく、これまで聞いたことのない質の違う音だ。ある人は、音が辺(あたり)を周回するように、取り巻くように聞こえると。東の空に飛び立ったはずなのに、その音は周辺に迂回するかのように、飛び立った方向とは逆の方向からも聞こえてくるのだと。
ある人は言う。同機が上空を飛び去り、機影が見えなくなっても音が残っていると。いつまでたっても音が消えないという。レーダーに捉えられないと言われているが、その発する爆音についても特殊な機能を備えているように思われてならない。
嘉手納基地周辺住民は、常に爆音被害に悩まされている。しかし、そんな住民のことなど気にならないと見えて、米軍は空軍仕様のCVオスプレイの配備計画まで明らかにした。
日米両政府は、基地周辺住民34万人中の2万2千人余が原告となって訴訟が提起されていることを知らないのだろうか。
爆音被害については、これまで裁判所が認定してきた。そこへ、爆音被害の酷い外来機訓練の実施やオスプレイ配備等である。日米両政府は、裁判への影響を与えることはないと考えているのだろうか。
そうであれば、今後の嘉手納・普天間の両爆音訴訟の闘いは極めて重要となる。地域における闘争とともに、裁判闘争にも多くの住民が参加し、基地被害除去の闘いを強化していく必要がある。