昨日2月2日、仲井真知事と安部首相が会談した。会談は那覇市内のホテルで行われ、冒頭のみ公開されたが後は非公開。非公開会談(会食とされているが)は、仲井真知事と安倍首相のみで行われ、時間30分だったとされている。30分と言えば、正に昼食時間。食事を摂りながらとなれば突っ込んだ話しはできない、と思うのだが。
安倍首相は今回の会談の目的は失われた信頼関係の構築だと指摘し、仲井真知事との個人的信頼関係の構築はできた、と述べた。しかし、仲井真知事は信頼関係は長期にわたって構築されるのだと指摘し、訪米を控えて沖縄との信頼関係を誇示したい安倍首相の認識との大きな隔たりが明らかとなった。そもそも、現状での信頼関係の構築など無理なのだ。
ここまでやっても信頼関係が構築できないのは沖縄の責任だ。そういって、辺野古移設を強行する動きも無視できない。沖縄は、沖縄の民意を、声を挙げて主張しつつ、日米両政府の動きを注視しなければならない状況に変わりはない。
以下は琉球新報HMに公開された映像に基づいて会談・記者会見の内容をまとめた。
安倍首相−仲井真知事会談 冒頭部分動画(無編集)(琉球新報)
公開された冒頭の会談部分は、県側からの花束贈呈に始まり、記者に促されての両名がにこやかに握手し、県側の歓迎ぶりが演出されている。
冒頭会談では、これまでの両名の出会いや思い出話に花が咲いた。そして、仲井真知事が予算満額計上等、沖縄県への配慮について謝意を述べると、安倍首相も日本経済のアジア展開の窓口等としての沖縄の重要性について言及した。
基地問題、特に、懸案である普天間飛行場移設について、仲井真知事が県外移設を求めた。これに対して、安倍首相は
沖縄の基地負担軽減は基本方針
住民不安払拭に尽くす
普天間固定化はあってはならない 嘉手納以南の米軍基地返還計画の策定を急ぐ
訓練移転の実施 みなさんの声に耳を傾け 日米の話し合いの中で基地負担軽減に力を尽くす
と述べ、民主党政権で失われた沖縄県と国との信頼関係の構築に努める と述べた。
しかし、普天間の即時閉鎖・県外移設、オスプレイ配備撤回等の沖縄の民意対しては答えなかった。
30分の二人だけの密室会談後の記者会見での回答は違いを見せる。
【安倍首相記者会見要旨】 (辺野古埋め立て申請についての話は)していない。3年間の間に失われた国と沖縄県との信頼関係の構築が今回の来県の目的で、私と知事との個人的は信頼関係の構築はできたのではないかと思う。 |
【仲井真知事記者会見要旨】 (オスプレイ配備撤回について) (辺野古移設問題については) |