昨日2月16日、岸田外相が来県した。仲井真知事、佐喜真宜野湾市長、在沖4軍調整官等と会談した。
岸田外相は今回の来県の目的について、信頼関係の構築をあげたが、普天間飛行場の辺野古移設については日米合意を前提に進めるとの姿勢を示し、従来の政府の方針に変わりはないと話した。
しかし、沖縄の現状を考えたとき、普天間飛行場の辺野古移設案は、もはや「これまでに特定された唯一の有効な解決策」とは言えなくなった(詳細は当HM記事参照)。
日米両政府は辺野古に代わる移設先を検討すべきである。
以下は岸田文雄外相記者会見 動画(琉球新報)から採録し、その要旨をまとめた。
【岸田外相記者会見】 調整の過程については詳しく報告を受けていない。 今日までも様々協議してきたが、今後も引き続き協議していくという意味。 ―在沖4軍調整官との面談内容及び訪米におけるケリー長官との会談の予定は? ―辺野古移設は実現性がない、というのが県の姿勢だ。日米合意に沿って進めるというが他地域の選択肢はないのか。 今回は信頼関係の構築の必要性と現在の政府の考えを述べた。考え方は日米合意に沿って進めるということ。今後の持ち運び等については沖縄の声を丁寧に聞かなければならない。今後の具体的行動については連携を取りながら、具体的成果を出していかなければならない。今の時点ではここまでということ。 基本方針は現在の日米合意に沿って進めるということ。 ―自民党沖縄県連は辺野古反対、県議会も反対という中でのねじれについてどう考えているのか。今後どうしていくのか。 本部と県連のねじれについては、しっかりと意思疎通をはかる努力が必要。努力を重ねていく中で政府としては基本方針のもとで結果をだすべく努力していく。党の内外を問わず意思疎通を図る努力が必要。 ―その(意思疎通を図る)趣旨は、県連に政府方針と一致するように働きかけるという意味か。 しっかりと意思疎通を図るように努力する。 ―埋め立て申請の時期は、信頼関係が構築されれば訪米後に埋め立て申請するこということか。 ―県議会での沖縄大使の参考人招致についてはどうするのか。 諸般の事情を勘案し検討中。 |
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日米合意を強調 「辺野古」外相、知事と平行線(琉球新報)〜・・岸田氏は「日米合意に基づきながらしっかりと沖縄の負担軽減に努めなければならない」と述べ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設方針へ理解を求めた。仲井真知事は「普天間基地の一日も早い県外移設、返還、跡利用が公約であり、県民との約束でもある」と主張。「県外」方針が変わらないことをあらためて示した。・・〜