普天間飛行場の移設先である辺野古沿岸の埋立申請について、24日報道によれば、政府は埋立申請に必要な名護漁業協同組合の同意書取得にむけて手続きを進め、3月早々にも県に知事に対し埋立申請する予定であるという。
辺野古移設、埋め立て申請今週にも 防衛局、漁協に伝達(琉球新報)〜政府は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古沿岸への移設に向け、24日か らの週にも公有水面埋め立てを県に申請する方針を固めた。沖縄防衛局の職員が22日午前、埋め立て申請に必要な同意書をまだ取り付けていない名護漁業協同組合を訪ね、古波蔵廣組合長らに対し、今週中にも申請する予定であると伝えた。・・県内では県議会が全会一致で県内移設に反対し、許認可権限を持つ仲井真弘多知事も辺野古移設は「事実上不可能」としている。政府が申請に踏み切れば、反発は必至・・。・・県内では、2日に安倍首相と会談した仲井真知事が普天間飛行場の県外移設を求めたほか、稲嶺進名護市長をはじめ全41市町村長が県内移設断念を求める「建白書」を首相らに提出しており、仲井真知事の許可が得られる見通しは立っていない。〜
政府、3月にも辺野古埋め立て申請へ(沖縄タイムス)〜・・日本政府は3月中にも申請できるよう調整を始めた。最終的には首相の帰国後、菅義偉官房長官ら沖縄関係閣僚が申請の時期を判断する。一方で、防衛省が申請書類と同時に提出したいとする名護漁協との漁業権補償をめぐる同意書の作成や、自民党本部と県外を主張する同党県連のねじれの解消など課題も残る。 仮に申請された場合でも、仲井真知事はじめ沖縄全体が県外を求める現状は変わらず、政府への反発がさらに高まるのは必至だ。〜
埋め立て申請 漁協の同意を得る手続きへ(NHK NEWSWEB)〜・・普天間基地の移設を巡って、防衛省沖縄防衛局が、移設先となっている沖縄県名護市沿岸部の埋め立て申請を沖縄県に行うのに先立って、地元の漁協から同意を得るための手続きを今週中にも始めたいという意向を、漁協関係者に伝えていたことが分かりました。・・沖縄県で基地問題の対策を担当している又吉進知事公室長は、「埋め立てのための申請は、国による手続きの過程で出されるもので、申請自体を断るものではない。日米両政府で合意された名護市辺野古への移設計画は、事実上不可能だという県の立場に変わりはない」と話しています。〜
仮に埋立申請された場合の仲井真知事の対応について、23日与世田副知事は「仮に埋め立てが承認されたところで、県民の多くが反対する中で新基地の工事を進められるのか。早期の解決に向けて県外移設を求める知事の考えは、申請があっても簡単には変わらない(24日付朝日新聞)」と述べている。
沖縄の辺野古埋立阻止の民意の中で示された政府の姿勢は糾弾されなければならない。