平成25年(H25.4.1~H26.3.31)度沖縄県航空機騒音測定結果
平成25年(H25.4.1~H26.3.31)度沖縄県航空機騒音測定結果概要(クリックで同HMへ)が公表された。下表は同概要の5ページ一覧表から測定期間内平均Lnightを抜粋したものである。
Lnightは欧州WHOが示した夜間騒音に関するガイドラインだ。詳細は欧州夜間騒音ガイドライン概要(クリックで同HMへ)
同ガイドラインによれば、沖縄県測定結果から抜粋した10局で不眠症が発症するリスクがあり、そのうち、沖縄市美原・北谷町砂辺・嘉手納町嘉手納の3局では高血圧・心筋梗塞発症のリスクがあるとされ、嘉手納町屋良Bでは精神障害発症のリスクがあるとされている。
連日の爆音禍に曝されている嘉手納基地周辺住民の健康被害の状況が理解できる。2万2千人の原告が米軍機の飛行差止を求めて訴訟提起している現状を裏付ける。
小野寺前防相は、4月3日衆議院安全保障委員会で照屋寛徳議員の質問に対して「嘉手納飛行場の航空機騒音につきましては、周辺住民の方々に多大な御負担をおかけし、大変深刻な問題であると認識をしております。」と答弁した。(詳細は当HM記事「嘉手納飛行場の航空機騒音は、周辺住民に多大な御負担をかけ、大変深刻な問題である」小野寺防相答弁だ!!!参照)
しかし、嘉手納米軍基地の爆音は負担軽減どころか、激しさを増している。
米軍は嘉手納から出ていけ!!。米軍は沖縄から出ていけ!!!
沖縄の民意である。日米両政府の口先だけの「基地負担軽減」を許すな。
沖縄は抗議の声を挙げ続ける!!!
測定局名 | 測定期間内平均Lnight(dB) | 欧州夜間騒音ガイドラインによる影響(限定的知見あり) | 同影響(十分な知見あり) | 下表提言 |
沖縄市美原 | 51 | 高血圧・心筋梗塞発症のリスクがある | 環境要因による不眠症 | B |
うるま市昆布 | 49 | B | ||
北谷町宮城 | 44 | B | ||
沖縄市北美 | 43 | B | ||
嘉手納町屋良A | 45 | B | ||
北谷町砂辺 | 59 | 高血圧・心筋梗塞発症のリスクがある | C | |
沖縄市知花 | 43 | B | ||
嘉手納町嘉手納 | 51 | 高血圧・心筋梗塞発症のリスクがある | B | |
嘉手納町兼久 | 44 | B | ||
嘉手納町屋良B | 62 | 精神障害発症のリスクがある | C |
夜間騒音と人々に与える健康影響との関係についての概要(欧州WHOの健康保護のための提言から抜粋)
A | 30dB以上40dB未満 | 体動、覚醒反応、自己申告による睡眠妨害、覚醒状態といった多くの影響の増加が認められる.影響の程度は音源の特性と騒音発生回数に依存するが、最悪の場合であっても、影響はそれほど大きくないと考えられる.高感度受性群(例えば子ども、慢性的な患者、高齢者)がある程度の影響を受けることは無視できない. |
B | 40dB以上55dB未満 | 健康影響が急激に上昇し、この段階で暴露人口の多くが影響を受け、騒音に適応するために生活を変えなければならなくなる.高感度受性群は重度に影響を受ける |
C | 55dB以上 | この状況は公衆衛生上ますます危険であると考えられる.健康影響は頻繁に生じ、高い確率で高度なうるささを訴える.循環器系がストレス状態になる、との限定的な知見が存在する. |