翁長知事との会談(5月9日)を前にした中谷防相の記者会見、沖縄への配慮一切なし
明日(5月9日)の翁長知事との会談を前にした中谷防相の記者会見。これまで、「普天間の危険性除去」を強調していたのが、会談を前にして「我が国の安全」「わが国の防衛上」「日本の防衛という観点」と言い出した。
翁長知事の主張は、日本防衛のために「県民は過重な基地負担を背負い続けており、政府においては安全保障の負担は全国で担うべきだとの認識をしっかり持って取り組んでほしい」ということだ。
中谷防相の認識がこの程度では、明日の会談が思いやられる。
翁長知事には、県民の代表として、4月28日の日米首脳会談を受けての記者会見で述べた内容についても確認してもらいたい。
詳細は本HM記事参照 翁長知事。あらゆる手法を用いて辺野古新基地阻止に取り組む!〜4.28日米首脳会談を受けて〜
がんばれ翁長知事!!!沖縄県民が翁長知事を支えている!!!
Q:明日、大臣は、沖縄の翁長知事と会談されますが、普天間飛行場の辺野古移設を巡っては、先月の日米「2+2」で、唯一の解決策だと両政府が改めて確認しました。移設反対を強める翁長知事に、どのように説明し、理解を求めるお考えでしょうか。 A:防衛大臣としては、地元の陸・海・空自衛隊、この活動等について、県にも大変お世話になっているということと、また、南西方面の安全保障環境が今どのような状況なのか、そして、沖縄に駐留している海兵隊、これは、我が国の安全とアジア太平洋地域の平和と安定に寄与をしていることなどにも触れつつ、普天間移設の意義、そして、政府が沖縄の負担軽減に全力で取り組んでいることなどにつきまして、改めて、翁長知事にご説明をして、お話をしたいと考えております。 ・・・ Q:先ほどの沖縄の翁長知事との会談についてなのですが、これまで、菅官房長官が沖縄を訪問して、同じように理解を求めて平行線でした。翁長知事も官邸を訪れて、総理大臣と会談しましたが、これも平行線でした。官房長官、総理が相次いで会談して平行線であったにもかかわらず、中谷大臣として、防衛大臣として、このタイミングで行かれる意義、意味というのはどこにあるのでしょうか。 A:私は、防衛大臣として、沖縄においても陸・海・空自衛隊の部隊が駐留しておりますので、県の方とも行政的にいろいろな関係があります。そのあたりの説明と、また、この近年の日本を取り巻く、特に、沖縄周辺の東シナ海における安全保障環境の変化などを説明をしてきたいと。その上で、わが国の防衛上の自衛隊、また、米軍の果たしている機能・役割、それについての説明をさせていただいて、今後、普天間の移転並びに米軍再編に伴う各事業等もございますので、沖縄県側の御理解をいただきたいということで、説明をしてきたいと思っております。 Q:安全保障環境の面から、沖縄に海兵隊が駐留し続けるということの必要性について、理解を求めていくという考えですか。 A:このあたりは、しっかりと日本の防衛という観点で、沖縄の皆様方にも理解をいただきたいと思っております。 Q:先の訪米では、アメリカ側に沖縄の基地負担の軽減についても要請をされたかと思うのですが、基地負担の軽減について、沖縄にどのようなメッセージを伝えるお考えでしょうか。 A:これは、既にSACOの合意もありますし、近年、嘉手納以南の移設等につきましても、それぞれ事業の計画がありますので、それに従って、早期に基地の縮小が実現されるように実行に移しておりますので、こういった点について改めて説明をして参ります。アメリカの方にも、地元から要請があっていることは伝えておりますし、具体的に、この嘉手納以南の基地移転が進むように、こういった点についても要望致しましたので、そういった話も踏まえて、県側にもお話をしたいと思っております。 Q:今後の移設作業なのですけれども、防衛省としては、来月末までにボーリング調査を終えて、夏にも埋立工事に着工するという目標を掲げていると思いますが、そういった今後の見通しについての説明もされるお考えでしょうか。 A:やはり、普天間の移設の必要性、これにつきましては辺野古へ移設をするというのが、唯一の方法であるということで事業に取り組んでおりますので、この事業の着実な実施について説明をして、御理解いただきたいと思っております。 ・・・ |