日米両政府は、選挙で示された沖縄の民意の実現に向けて行動せよ!!!〜ジャン・ユンカーマン氏インタビューを読んで〜

2015-07-14

 翁長知事の、前知事の埋立承認の取消等判断が迫る。 

 本HM記事“辺野古埋立承認を検証する沖縄県第三者委員会の翁長知事への報告は7月内〜翁長知事の決断の日は迫っている〜” にも紹介したように、第三者委員会の報告が7月内、それを受けての翁長知事の決断が迫る。

 しかし、埋立承認が取消等されたとしても、日本政府は辺野古新基地建設を強行するとの姿勢が示されている。

 昨年の沖縄知事選挙を始めとする一連の選挙で示された沖縄の民意を踏みにじる姿勢を、日本政府は変えようとしない。さらに、これに同調するかのように米国政府は、新基地建設を支持し、さらに日本政府に基地建設を指示する。

 何故か。この問いに6月17日付琉球新報に掲載された記事「正義の責任」での映画監督ジャン・ユンカーマン氏の指摘は的確だ。映画『沖縄うりずんの雨(戦後70年、沖縄は問いかける)』について語る中での、この何故に対する指摘は、今後の沖縄の闘いの方向性を示す。

 氏は、辺野古問題の根源を次のように指摘する。

 この映画を制作するにつれて見えてきたことは、辺野古の問題の根源には、この米国にとっての「戦利品」という理解と、日本の沖縄に対する差別が相互に強化し合う形で存在するということだ。日沖、米沖間の関係のこのような性質がなければ、沖縄にさらにもう一つの基地を造るなど考え付きもしないだろう。このような言語道断の計画は、他に解釈のしようがない。

  沖縄戦の実相を観れば、米政府の意図は明白だ。80万人の島民が生活する小さな島を占領するのに、50万人の兵員を投入し、嘉手納の海を軍艦で覆い尽くし、艦砲射撃で島を攻撃し、人命とともに集落を焼き尽くした。上陸後は機銃、爆弾、火炎放射器等あらゆる銃火器を使って集落を、島民を焼き尽くし、20万人もの人命を奪った。米国政府の目的は沖縄の占領にあったに違いない。

 その後の沖縄の歴史は、米政府の意図を明確にする。

 この横暴な日米両政府に沖縄は如何に抵抗し、運動を継続すべきか。これに対しても、ジャン・ユンカーマン氏の指摘は、私たちに自信をもたらす。

 沖縄では、このような扱いに対する静かで確固たる怒りが反対運動の原動力となってきている。不利な闘いを強いられているにもかかわらず、この運動が拡大してきているのは、このような不当な扱いに対する認識が広まってきているからであろう。同時に、私はこの運動に浸透している希望というものに深い感動を覚えている。これは米国の公民権運動を思い起こさせるものであり、公民権運動と同様、最後には人間性と平等が不正義に打ち克つという確信によって支えられてきている。

 ウチナーンチュは、戦後の米軍施政権下においても、その後復帰後も、米政府、日本政府と闘ってきた。しかしそれは、闘いたくて闘ってきたのではない。闘わなければ、自らの生命・身体・財産、沖縄の尊厳そのものが守れなかったからだと。そう指摘するのは、私が師と仰ぐ、有銘先生の言葉だ。

 沖縄から米軍が撤退したら中国が攻めてくるという中国脅威論を唱える輩がいる。中国が攻めてきたら、うちなーんちゅは、これまで日米両政府と闘ってきたように、闘うに違いない。武器もないのにどうするのか、と問われれば日米両政府とも武器もなし闘ってきた。武器は唯一つ、民主主義だ。

 借金まみれのギリシャでは、国民投票で緊縮財政拒否の民意が示された。EU諸国はその民意を受け入れ対応策を協議している。

 日米両政府はどうか。昨年1年間のすべての選挙で示された沖縄の民意を一顧だにしない姿勢を取り続けている。日米両国の政治の堕落である。

 政治家は、選挙民の投票によって選ばれた。そうであれば、場所が違えど選挙によって示された選挙民の民意は当然に尊重すべきだ。民意を無視することは自らを政治家たらしめている、民主主義の根幹である選挙制度を否定するものであり、自らを否定することに他ならない。

 日米両政府は、この事実に向き合い、沖縄の民意の実現に向けて行動すべきである。

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
090-8666-1195

沖縄県の中部嘉手納町で行政書士事務所を開設しています。日常生活の中で悩みはなかなか尽きないもの。しかし、どんな問題にも解決の糸口があるはずです。離婚、相続、遺産分割、遺言書の作成、建設業許可に関わる問題等々・・・。あなたのお悩みに最適な解決方法を提案します。
当サイトでは、まず、悩み解決に向けての情報提供ができればと考えています。問題の所在が分かれば、解決に向けての情報収集が必要です。その一助になればと考えています。参考にしていただければ幸いです。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

090-8666-1195

プロフィール

HM用縮小 DSC_1188.jpg

こんにちは、行政書士の福地義広です。あなたのお悩みに最適な解決方法を提案します。
登録番号  第08471847号
1960年(昭和35年)11月21日生まれ
家族:両親、妻、息子3人
プロフィールの詳細は代表者あいさつに掲載しました。よろしくお願いします。  

福地行政書士事務所

住所

〒904-0203
沖縄県中頭郡嘉手納町字嘉手納122-1

新着記事一覧

ページ一覧

フクチ義広後援会(29)
新型コロナウイルス感染関係(21)
PFOS等汚染問題(25)
沖縄差別の実態(25)
米軍の違反パラシュート降下訓練(16)
2.24県民投票(36)
沖縄の民意圧殺を許すな!!!~行動、選挙支援等~(19)
辺野古埋立承認撤回(2018.8.31)(20)
新ページ追加(12)
朝鮮半島平和構築(7)
名護市長選挙(2018年2月4日)(9)
2018.9.30沖縄県知事選挙、10.14豊見城市長選挙、10.21那覇市長選挙(20)
緑ヶ丘保育園・普天間第2小学校(宜野湾市在)への米軍ヘリ落下物事故(31)
うるま市伊計島、読谷村儀間、渡名喜島での米軍ヘリ不時着事故。さらに伊計島でのオスプレイのエンジンカバー落下事故。(8)
米軍ヘリ落下物事故、墜落、不時着等を受けての政府の対応(18)
お勧め記事(111)
新着案内(158)
トップページ(25)
書籍・新聞等からの資料(23)
代表者あいさつとプロフィール(2)
業務案内(20)
顧問契約(相談業務)(1)
離婚関係(1)
相続関係(1)
事業関係(8)
遺言書(18)
問題解決プログラム(1)
契約書等のひな型(7)
離婚(5)
遺産相続(4)
借金(2)
情報提供(7)
裁判員制度(6)
判例・裁判関連報道等(35)
成年後見制度(2)
お客様の声、質問(50)
代執行訴訟、違法確認訴訟等これまでの経緯(翁長知事 辺野古新基地建設阻止)(257)
集団的自衛権行使は憲法違反。安保関連法案を廃案にせよ。(17)
辺野古新基地建設阻止、高江ヘリパッド建設阻止行動(キャンプシュワーブ・高江等)(57)
名護市辺野古海域の埋立は人類に対する犯罪だ。美しい辺野古の海を守りましょう!!!(11)
普天間飛行場の辺野古移設阻止(127)
許すなオスプレイ配備(183)
許すなオスプレイ配備2(50)
沖縄の米軍基地(23)
夜間爆音被害の実態 嘉手納・普天間両米軍基地(26)
第4次、第3次嘉手納基地爆音差止訴訟等訴訟、爆音関連(281)
嘉手納米軍基地の爆音(115)
嘉手納町役場から入手した爆音データより(17)
米軍機(オスプレイ等)事故(56)
普天間基地の爆音の最新情報(16)

電子書籍

しあわせ講話集
☆▼☆
早川一光講話集 CD全12巻

△☆▼☆寂聴さんのおもしろ法話。聴いて、笑って、元気になる! 「瀬戸内寂聴・京都法話集 CD全12巻
☆▼☆△渡辺先生の愛と幸せに満ちたお話 「渡辺和子講話集 CD全12巻
☆▼☆いのちの輝きが教えてくれる豊かな明日への道しるべ 「いのちを見つめて CD全12巻
☆▼☆京都の名物医師・早川先生の元気いっぱい講話集 「早川一光講話集 CD全12巻
☆▼☆実り豊かな毎日へとあなたを導く名講話集 「現代に生きる CD全12巻
☆▼☆日本文化を大切に…高田好胤師の説得力ある法話集 「高田好胤法話集 CD全12巻☆▼☆▲松原先生百歳記念講話集!心豊かな人生を送る秘訣 「松原泰道講話集 CD全14巻▼☆▼☆カマタ流!しあわせに生きる秘訣 「鎌田實講話集 CD全12巻
▲☆▼☆各宗派15人の名僧との対談をたっぷり収録。仏教の面白さがよくわかる 「ひろさちやの仏教探訪 CD全16巻☆▼☆▼”おもしろ法話”がDVD 「瀬戸内寂聴・天台寺法話集 DVD全10巻
▲☆▼☆在宅ホスピス医・内藤いづみ先生が語る、「しあわせに生きる方法」とは 「内藤いづみ講話集 CD全12巻☆▼☆▼“医療の本質はやさしさ”を実践したナースが語る 「石垣靖子講話集 CD全12巻☆▼☆▲釈尊の教えであなたの今日がイキイキと輝きます 「釈尊に学ぶ生き方 CD全12巻▼☆▼☆相田みつをの、書とはまた一味違う貴重な講演集 「相田みつを講演集 CD全10巻☆▼☆▲元気が出る!人生がラクになる!珠玉のことば134 「相田みつを作品集 全2巻☆▼☆▼こころ豊かに人生を生きるには? やすらぎの12話。 「酒井大岳講話集 CD全12巻
▲☆▼☆日本を代表する尼僧が語る、仏教の真髄 「青山俊董講話集 CD全12巻
▼☆▼☆季節の行事には人生のヒントがいっぱい! 「ひろさちやの日本人の神さま仏さま CD全12巻☆▼☆▲