国地方係争委員会の小早川委員長、国交相の是正指示が違法かどうかについて実質審理に入る〜同委員会初会合後記者会見より〜
3月16日、翁長知事の埋立承認取消しが違法だとして、井上国交相から取消すようにとの是正指示を受けた翁長知事は、是正指示を不服として、国地方係争委員会に審査を申し出たが、24日同委員会の初会合が開催された。会合後の記者会見で、小早川委員長は、今回の翁長知事の審査申出については「国交相の是正指示が違法かどうか」について実質審理に入ると明言した。
前回申出では、国交相の埋立承認取消し決定の効力停止決定について、国交相の判断は一見不合理であるとは言えないとして実質審理に入ることなく却下したのだが、今回は違う。国交相の是正指示について実質審理に入ることになる。
前回申出の会合においても、実質審理に入るべきだとのどのような意見が出されたが多数決で結論が出されたという。どのような結論が出されるのか。極めて興味深い。
参考(2015/12/25)国地方係争処理委員会が、翁長知事の審査申出(石井国交相の埋立承認取消し決定の効力停止決定に対する)を却下。これを受けて翁長知事は今日にも抗告訴訟を提訴
小早川委員長記者会見(3月25日付琉球新報より抜粋) ・・・ 「3月23日の審査申し出の今後の進め方を議論した。審査申し出が適法な申し出であることを前提とし、国交相の是正指示が違法かどうかの審査手続きに入ることにした」 ・・・ −・・・今回は実質審議に入るが。 「制度のつくりからして、前回は本来の審査に入る前の段階で却下した。今回は審査の申し出を不適合とみる事情はなかったので、適法として審査に入る」 ー是正指示が国の関与に当たるからか。 「前回は広い意味での関与の中で、法律が係争処理の対象から除いているものがあった。それに当たるかどうかが前回の論点だった。今回は問題ない」 ・・・ ―国交相や知事から直接意見を聞くことはあるか。 「規定上は申し出人、その相手方の意見陳述の申し立てがあれば機会を与えることになっている。規定を前提にしてこれから決める」 |