20日深夜の外来機F16の離陸は、嘉手納基地司令官の権限外?えぇぇぇぇ・・・!
嘉手納基地に飛来していたノースカロライナ州軍所属のF16数機が、10月19日午前2時半頃、20日午前3時頃に離陸し、連日100dbの爆音を撒き散らし、嘉手納基地周辺住民の生活環境を破戒しつくした件について、あらたな事実が判明した。
同事件について嘉手納基地のポール・オルダム司令官は「州軍機は第18航空団の指揮系統に属さない。離陸は上級司令部からの指示。離陸時間を調整できなかった」と答えたというのだ。
無責任体制がここでも明らかになった。
爆音被害を無くせと沖縄防衛局に抗議すると、沖縄防衛局は「町民からの爆音等の苦情については米軍に伝え、被害が最小限になるように騒音規制措置の遵守を米軍に要請している」などと言う、ならば、米軍が騒音規制措置を守っているか検証しているのかと問えば、それはできない、という。
裁判所に飛行差し止め訴訟を提起すれば、第三者行為論により、日本政府には米軍機飛行差し止めの権限がないという。
連日の爆音被害を被る嘉手納基地周辺住民の生活環境を守る術はないのか。
爆音の発生源である米軍も、その米軍に土地を提供している日本政府も、米軍基地を管理すべき沖縄防衛局も、国民の人権を守る最後の砦である裁判所も、誰も嘉手納基地周辺住民の爆音被害から目を背けたまま。
こんな理不尽がいつまでも許されるはずがない。
沖縄は、この理不尽を告発する声を挙げ続けなければならない!!!
(2016年10月22日付琉球新報より転載) 未明の離陸・騒音、回避は「無理」 嘉手納基地司令官 米州軍機には指揮及ばず 沖縄県の米軍嘉手納基地に飛来した米サウスカロライナ州軍基地所属のF16戦闘機が19日未明に100デシベル以上を出すなど18〜20日に爆音が発生した件で、第18任務支援群のポール・オルダム司令官は未明離陸の中止について「第18航空団の指揮系統に属さず、上級司令部からの指示で、離陸調整の努力をしたが、駄目だった」と答えた。20日、嘉手納基地に抗議に赴いた當山宏嘉手納町長に対して述べた。オルダム司令官は州軍機の安全確保のために、未明の離陸になったと説明した。 F16戦闘機は19日午前2時半には最大100・2デシベル、20日午前3時30分には最大98・4デシベルの騒音と共に離陸した。 嘉手納町には19〜21日までに担当者が「非常に多い」とする計30件の苦情が寄せられた。 當山町長は「第18航空団以外も騒音防止協定を順守してもらわないと、住民生活は守れない」と苦言を呈した。第3次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団の平良眞知事務局長は「小手先の協定では騒音はなくならないことがはっきりした。静かな夜を取り戻すためには基地を撤去するしかない」と語気を強めた。 |