オスプレイの飛行再開に関する稲田防相の記者会見。米国からの十分な説明もないままに、紙一枚・電話一本でという稚拙なもの。にもかかわらず、稲田防相は、突然の飛行再開について「国民一般に理解を得られる」とうそぶく。沖縄の理解を得られるのか、との質問には「丁寧に説明をして、理解を得るよう努力をしていきたい 」と答えるのが精一杯だ。
墜落事故と同時に、普天間飛行場へ胴体着陸していたオスプレイ。
恐怖のどん底に落とされた沖縄県民の理解など得られるはずもないことは、稲田防相自身が一番良く知っている。
沖縄は、オスプレイ飛行再開を容認し、沖縄県民を愚弄する稲田防相を絶対に許さない!
Q:昨日、オスプレイが全機再開されましたが、…米側からの説明というのが、コメントのリリースの一枚だけで、県民にも国民にも説明されていらっしゃいません。この点について、米側の対応をどう思われるのか。日本として、米側に説明をさらに求める必要があるかというについてお願いします。 A:私は何度も申し上げておりますけれども、やはり沖縄をはじめ、地元の方々に対して、丁寧に説明をして、理解を得ることが必要だというふうに思います。それは、国もそうですし、防衛省もそうでありますし、また、米側も含めてしっかり説明をしていくことが必要だというふうに思っております。 Q:その点で米側に働きかけというのはされたのでしょうか。 A:具体的なやりとりについては、詳細は申し上げることは差し控えますけれども、しっかりそれぞれが説明をしていくことが必要だと思っております。 Q:翁長知事は、今回の事故から六日後に飛行を再開したことや、今回の説明が急だったことも含めて、日米安保を担っている沖縄県民への配慮が足りないというような発言をしていますが、その点はいかがお考えでしょうか。 A:今回の事故に関しては、オスプレイという、まさしく安全性に関して沖縄においても、また、地元においても様々な意見がある中で起きたものなので、非常に遺憾に思っておりますし、しっかり、こういった事故が繰り返されないよう、米側に対して安全対策に最大限取組むよう、強く今後とも働きかけてまいりたいというふうに思っております。また、昨日、防衛省から発表し、また記者会見も行なったところでありますけれども、この点についても、沖縄を始め、地元の方々に説明をし、理解を求めていきたいというふうに思っております。 Q:オスプレイですが、15日に大臣、翁長知事と会われたときに、機体に原因がないのであれば、それを具体的な根拠をもってお示しいただかなければならないし、何よりも、県民と国民が理解をして安全だということがない限り、飛行を続けることはやめていただきたいというふうに仰ったわけですが、昨日は、翁長知事のみならず、自民党の沖縄県連の幹部も飛行再開に怒りをあらわにするような場面もあったのですが、そのような理解がない状況の中で、なぜ飛行再開を容認したのでしょうか。 A:その点については、昨日、ぶら下がりですけれども、会見で申し上げたとおり、今回の事故が機体によるものではなく、そして、空中給油訓練中の給油ホースが大きく揺れて、そして、乱気流等の原因によってプロペラが損傷したものである、さらには全てのオスプレイの機体の安全確認は行なった、そして、空中給油訓練については、引き続き停止をするということで、自衛隊の専門的な見地から合理性がある、すなわち、機体に問題があったものではないということで、理解を求めていくということでございます。 Q:大臣は、この説明は、大臣は理解されたのかもしれませんが、大臣は、翁長知事との会談で、安全の確認が前提だと思うし、それを理解いただくということも前提だと思うというふうに仰っています。理解は、沖縄県民すべからく一人残らず理解を得るというのは、それは難しいのでしょうが、大多数の理解を得られたというふうにお考えなのでしょうか。 A:昨日の会見、それから、防衛省からの説明によって、それは米側からの情報に基づくものでもありますけれども、機体の原因ではなく、空中給油訓練中の事故であるという点については、大方と言えるかどうかは分かりませんけれども、一般的に理解がいただけるのではないかと。そして、さらに丁寧に説明をして、理解を得るよう努力をしていきたいと思っております。 Q:理解を得てから飛ぶのではなくて、具体的に言いますけれども、金曜日までに米側から飛行再開の打診があって、沖縄県側への通告が月曜日の朝だったと思います。もう少し早く通告なり、事前にもう少し理解を求めるようなプロセスを経た上で、飛行再開すると言うことは難しかったのでしょうか。 A:様々なやり取りの中で、集中的な話合いもした上で、昨日のような発表をしたわけでありますけれども、しっかり沖縄を始め、地元の方々にも理解を求めていきたいと思います。 Q:関連で、今回の一連の流れ、飛行再開に至る流れ、タイミングとか米側の説明について、大臣御自身は納得されていないのではないかなというふうに感じるのですがいかがですか。 A:最終的に判断をしているわけですから、納得していないということはありません。 Q:大臣から直接沖縄県知事とかに会って、説明する機会というのは近く設ける気はあるのですか。 A:様々、どういう形がいいのかということは検討しております。 Q:関連で、マルティネス司令官とは、これまで電話だけだと思うのですけれども、やはりこれだけ重大事故が起きて、クラスAなわけですから、お会いするというのは必要だと思うのですが、その点は大臣どのようにお考えでしょうか。 A:様々、いろいろな場合を検討していきたいと思っております。 Q:先ほど、大方というか、一般的に理解をいただけるのではないかと仰っていたのですけれども、それは誰を大方一般的と仰っていますか。 A:国民全体ということでございます。 Q:その理解をいただける根拠は、何を持って理解いただけるという気持ちなのでしょうか。 A:昨日、発表したように、今回の事故の経過を見て、機体ではなくて空中給油中の訓練中の事故であるということ、そして、その点についてしっかり今後も安全確認をした上で、オスプレイ自体の機体には問題はないが、空中給油訓練は停止をし、今後ともしっかり安全対策、さらに情報公開を含めて最大限取組んでいくということでございます。 Q:すいません。今、国民と仰ったのですけれども、大臣、翁長県知事に対して、県民と国民と仰っていますよね。沖縄県民の理解も飛行再開の条件のようにお話されたのですけれども、沖縄県民の理解は大方得られたというふうにお考えですか。 A:私は、非常に安全性について懸念を持たれている沖縄県民に対して、しっかり説明していかなければならないというふうに思っていますが、沖縄県民のみならず、この問題は国民全体の問題であるということから、先ほどは国民という言葉を使わせていただきました。 |