嘉手納米軍基地の海軍駐機場は、県道を挟んで嘉手納町屋良地区の住民地域に隣接する。昼夜を問わない爆音(離発着はもちろん、エンジン調整音や充電音等)被害は凄まじい。
この状況、1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意により、海軍駐機場移転が決まっていた。
しかし、遅々としてすすまず、今年1月に基地の中央部に駐機場が完成し、移転が完了した。決定から20年以上の歳月を経て、やっと屋良地区の爆音被害は軽減されたかに見えた。
ところが、米軍は、今月、突如として、海軍駐機場に勧告の烏山基地所属のU2偵察機4機と180人の兵士を30日間、嘉手納基地に配備すると発表した。
爆音被害除去の手当を踏みにじるものであり、断じて許されない。
度重なる州軍機等の外来機飛来により爆音被害は激化している。
當山宏嘉手納町長は、今年4月22日の第三次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団嘉手納支部総会へ寄せたメッセージで「町としても『海軍駐機場の航空機の使用は決して許さない』との強い姿勢で対処していく」と決意を示した。
同日総会に来賓として参加した徳里直樹嘉手納町議会議長は、「昼夜を問わず発せられる米軍機の爆音や基地被害の実態は何ら変わることがなく、(基地周辺住民は)常に危険と隣り合わせの状態」と指摘し「今後も爆音被害の排除に向け最大の努力を傾聴していく」と決意を語った。
そして、嘉手納町基地対策協議会(上地会長)は、5月29日の総会で、米軍が海軍駐機場の使用を通告してきたことに対し、抗議決議案を全会一致で可決した。
私たち基地周辺住民の爆音被害除去する闘いは、行政・議会をも巻き込んだ大きなうねりへと変わりつつある。
沖縄は沖縄の声を挙げ続ける。闘い続ける!!!