嘉手納町役場から入手した爆音データより。以下は2017年5月、6月の70db以上の爆音発生回数を集計した一覧表だ。
70dbは疲労原因(下表参照)となる音量。その爆音の1日当たりの平均発生回数は以下の表だ。屋良局の6月の発生回数は75回。1時間平均で2.6回。1時間に2回強の割合で疲労原因となる70db以上の爆音が発生している。
この数字70db以上かつ3秒以上継続した場合のみの測定だ。
ちなみに60dbの騒音レベルは血圧が上昇する(下表参照)とされる。何故、70db未満の爆音を測定しないのか。その理由を町当局に問い合わせたところ以下のとおり回答を得た。
70dB以上と基準を設けたのは、同じ騒音測定装置を導入している他自治体と同じ条件にしたこと、また3秒以上というのは、他自治体においては5秒となっておりますが、より航空機騒音を回数化できるよう、秒数を業者と調整の上設定したものです。 また、本測定装置導入当初に最大騒音の条件を外し測定したところ、多数の生活騒音を拾ってしまう結果となり、航空機騒音の精査ができないという事で現在の設定になっております。その他、他自治体と同様な設定基準とすることで、相対的な騒音回数等の比較が可能な側面もあります。 |
環境省の定める騒音測定基準は「暗騒音より10db以上」とされる。暗騒音とはいわゆる生活音のこと。測定地域における生活音レベルをいう。
60dbで血圧が上昇するという身体症状が出るという点に鑑みれば、嘉手納町の測定基準は、住民の健康保全の観点が欠如していると指摘せざるを得ない。今後の議論が必要だ。
いずれにしても、以下のデータからすれば、昼夜を問わず爆音に曝されている嘉手納町の状況が明らかだ。
爆音被害、排気ガス被害、環境汚染等被害、これらの基地被害を除去しなければならない。町当局、住民運動が重要だ。
1日当たり70db以上爆音発生平均回数 | |||
屋良局 | 嘉手納局 | 兼久局 | |
5月 | 63 | 20 | 23 |
6月 | 75 | 30 | 36 |


