昨日行われた安倍首相の記者会見。会見の全文について、首相官邸HMは「9月26日午前中をめどに会見のテキスト版をアップする予定です(クリックで同HMへ)。」とし、その全文は明らかになっていない。
昨日の会見やテレビ等での、安倍首相の発言から、今解散・総選挙が「隠ぺい解散」であることが明らかになった。(会見全文が公になっていないので、思いつくままに記載する)
1.森友・加計問題について
疑惑の渦中にある人々、安倍昭恵夫人や佐川前財務省理財局長(現国税庁長官)、加計学園理事長などの記者会見を求められた安倍首相は、「必要ない」の一点張りでその必要性を認めなかった。それどころか、当事者以外の発言から忖度するように求める始末。
疑惑があるから話を聞くのは当然だ。丁寧な説明をすると発言し、これまでの傲慢な態度を改めたかのような会見は、単なる見せかけのものだった。
2.消費税増税分の使途を子育てに使うとの公約変更
公約変更を国民に問うことは正論だ。しかし、選挙のために、国民受けする、誰かが言っていた公約を拾い、自らの公約にする。
さらに、それを、野党の求める臨時国会開催を放置し、やっと開催かとおもいきや所信表明無しの冒頭解散・総選挙実施の理由にするのは虫が良すぎる。
安倍首相に都合の悪いことを覆い隠す保身解散と言われても仕方がない。
3.憲法9条に自衛隊条項を加えるとの公約
安倍首相は、国を守るために働いている自衛隊について、「朝日新聞の調査(ここでは何故か朝日新聞を取り上げる)によれば、憲法学者の8割、国民の6割が憲法違反と言っている。この状況を放置するわけにはいかない」と発言する。そうであれば、自衛隊の任務・活動を憲法に適合させるのが政府の取るべき途である。正に本末転倒、そのものだ。
しかも、南スーダンにおける自衛隊日報隠しは、安倍首相の言う「国を守るために働いている自衛隊」に対する国のあるべき姿と言えるのか。自衛隊活動の実態をありのままに伝えることが必要であり、都合の悪い事実はすべて覆い隠そうとする安倍政権を許してはならない。