10月3日BS日テレ「深層NEWS」で、寺島実郎氏が「中国が北朝鮮に軍事介入する」可能性についての情報があると発言したことが報じられらている。
同番組で寺島氏は、米朝の緊張が高まり、米国が北朝鮮に軍事介入して北朝鮮が崩壊若しくは体制転換が起こった場合、中国は中国主導の朝鮮半島にしておきたいという思いを実現できなくる、と指摘し、さらにロシアが北朝鮮に接近し(中国が圧力をかけても)北朝鮮はロシアをあらたな回路(後盾、後見という意味か)にしようとしている、とした。このままでは中国は朝鮮半島への影響力を失うことにもなりかねない。
そこで、「北朝鮮の政治体制をポスト金正恩体制にもっていくような動きに中国自身が動くということ 」になるとの情報があると指摘する。そのための軍事介入である。
そんな中、北京大学国際関係学院の賈慶国(チアチンクオ)院長は次のように指摘する。
『中国の対北朝鮮政策はすでに大きく変化している。過去において、中国の専門家が議論したのは「どこまで北朝鮮を助けるか」という問題だった。その後、議論は「北朝鮮を助けるべきかどうか」に変わり、今では「北朝鮮にどこまで圧力を加えるか」になった。』(詳細は本HM記事)中国は米韓との意思疎通が必要 中国人学者、異例の提言 朝鮮半島情勢(2017年9月24日付朝日新聞デジタルより転載) 参照)
このような情勢の中で、寺島氏は日本は「中国との意思疎通」が必要だと指摘し、賈慶国氏も中国は「事前に準備し、関係国と意思疎通しなければならない。」と指摘する。
私の住む沖縄県嘉手納町は極東最大の嘉手納米軍基地を抱える。常駐機F15はもちろん、艦載機FA18やオスプレイ、ヘリが昼夜を問わず爆音をまき散らす。情勢の変化は他人事ではないのだ。
緊張する朝鮮半島問題の解決策は、今総選挙の争点となるべきものだ。この地域における日本の行く末についても議論されることを期待したい。
中国による北朝鮮への軍事介入の情報(10月3日BS日テレ「深層NEWS」より録取) 寺島実郎氏発言 中国が北朝鮮に対して軍事介入するという情報が、このところよく伝えられてくる。一部メディアにも流れ始めていますけどね。それ何かというと、それ程までに売国と北朝鮮の軍事衝突の可能性が高まってきていると。そうなると、何らかの形で軍事衝突が起こって、北朝鮮の崩壊とか体制転換などが起こる前に、中国主導の朝鮮半島にしておきたいという思いから、いわゆる北朝鮮の政治体制をポスト金正恩体制にもっていくような動きに中国自身が動くということ。特にロシアが手を出してきていて、北朝鮮にとっての回路になりつつあるということ。中国が圧力をかけても。 そうなってきた時に、中国としては主導的に北朝鮮問題を動かすためには、むしろ、北朝鮮の体制を中国主導で変えていったほうがいいという考え方になってきているんだという情報が伝わってくる、と。 中国が北朝鮮に持つ意味が新たな局面に入ってきていると。 そういう中で中国との意思疎通をですね、日本はどういう朝鮮半島を望ましいと思っているのか、ですね。そしてそれに対する日本の思想をしっかり伝えてコミュニケーションする必要がある、というかですね。 これはやはり、中国との意思疎通に欠けるというのが日本の今の外交のひとつの欠点だと思うので、その点だけは、僕は気になる。 |