普天間第2小学校への窓落下事故を起こした米海兵隊。1月18日、またもや、米軍ヘリ3機が普天間第2小学校上空で違反飛行を繰り返した。付近住民はもちろん、沖縄県民の学校上空飛行禁止の声を完全に無視した暴挙だ。
そもそも学校上空は飛行禁止区域だ。騒音防止協定(普天間飛行場における航空機騒音規制措置)には「3 措置a 進入及び出発経路を含む飛行場の場周経路は、できる限り学校、病院を含む人 口稠密地域上空を避けるように設定する。」と規定されている。
ところが、米軍は、証拠映像を突き付けられても、米軍は、航跡記録やパイロットから飛行を否定している。
これに対して小野寺防相は、1月19日の記者会見で以下のように述べた。
(記者から「学校上空の飛行について、最大限可能な限り避けるということについて、大臣は従来、当然飛ばないことだと思うと仰っていた・・・、今回飛行‥について、その認識が誤っていたとお考えか、それとも、米軍が約束を破ったとお考え‥か。)の問いに対して
「私は、米側が、私どもが求める飛行をしていないと思っております。少なくとも3機が編隊という形で飛んでおりますし、天候も非常に良好であります。何か緊急だとか、どうしてもやむを得ないとか、そういうことが感じられる状況ではなかったので、このような飛行はやめてもらいたいと私は思っております。」
「米側に通告したということは、常にしっかり見ているぞということを米側にメッセージとして伝わるものだと思っています。 」と、極め強い調子で米軍に詰め寄ったかのように見えた。
しかし、米軍に対して、具体的に何を求めるのか、の問いに対しては
「その映像も含めて米側に提供して、再度確認をお願いしている」
「米側が運航している話ですので、私どもとしては、安全な運航を求めていくということに尽きる 」
「私どもとしては、私どもの判断でこのような飛び方はやめてほしいということを米側に伝えるのみ‥ 」
米軍に対して、何のペナルティーも与えられなければ、米軍が自ら運用改善することはあり得ない。
相変わらずの主権亡き日本の姿をさらけ出した。
沖縄は、沖縄の子どもたちの命を守るために、自力救済の途を緊急に模索しなければならない。
沖縄は、沖縄の声を挙げ続ける!!!
平成30年1月19日防衛大臣記者会見概要より抜粋(クリックで同HMへ) Q:米軍ヘリが小学校上空を飛行した件ですが、アメリカ側は飛行を否定しているようですが、改めて、アメリカ側からどういった説明があったのでしょうか。 A:昨日午後、米海兵隊のヘリコプターが普天間第二小学校の上空を飛行した件について、米側からは、同小学校の上空を飛行した事実はなく、同小学校の上空飛行を最大限避けるよう隊員にも周知している旨の説明があったと承知しております。防衛省としては、カメラの記録や監視員による目視により同小学校上空を飛行していることを確認しており、現在、改めて米側に飛行の事実関係について確認を行っているところです。他方で、米海兵隊は、パイロットや搭乗員に対して同校の上空飛行を避けるために最大限努力するよう徹底的に指示していると承知しており、引き続き普天間飛行場周辺の学校の上空を飛行しないよう、米側に強く求めてまいります。 Q:米軍ヘリの件ですが、海兵隊からは防衛省に対して、否定するような発言等は報道のとおりで、今のところはそのような事実がないという回答は出ているのでしょうか。 A:昨日の時点では、米側からはそのような説明があったということですが、私どもとしては、今回、防衛省の職員は従来からこのような目視等を行っている経験者であります。また、公開した映像等にありますように、私どもとしては、上空を飛行したというふうに確認しておりますので、その映像も含めて米側に提供して、再度確認をお願いしていると報告を受けています。 Q:上空を飛行したということですけれども、日本側が求める、この上空というのは、どの程度の範囲、あるいは高度ということなのでしょうか。 A:いずれにしても、第二小学校の上空ということになります。そして、映像を見てもお分かりのとおり、ヘリコプターのお腹の部分がはっきり見えるような形で上空を飛んだ場合、第二小学校の子供達や、あるいは先生方、御父兄の皆様は、それこそ本当に心配すると思います。これがまさしく私たちはあってはならないことだと思っているので、いずれにしても、米側にはこのような飛行をしないようにしっかり求めていきたいと思いますし、また、今回、私どもがこうして速やかに確認し、米側に通告したということは、常にしっかり見ているぞということを米側にメッセージとして伝わるものだと思っています。 Q:飛行ルート等について、改めて米側と細かく定義等について協議するというお考えはありますでしょうか。 A:米側が運航している話ですので、私どもとしては、安全な運航を求めていくということに尽きると思います。 Q:この件について、フライトマップの作成をするということで米側は説明したと思うのですけれども、フライトマップの提示などはこれまでにはないのでしょうか。 A:詳細は、後ほど事務方から報告させたいと思います。(※) Q:米側への事実確認を改めてということですけれども、これは何か期限のようなものは設けているのでしょうか。 A:特に求めてはおりませんが、米側として、映像等を見て、当然どう判断されるかということだと思いますが、繰り返しますが、実際に防衛省の職員が目視をし、先生方も見られていると思います。そして、あの映像を見て、あのような飛び方をした場合に、例えば校庭で遊んでいる子供達がどう思うかということ、これを考えた場合には、私どもはこのような飛行は避けるべきだと思っております。 Q:学校上空の飛行について、最大限可能な限り避けるということについて、大臣は従来、当然飛ばないことだと思うと仰っていたと思うのですけれども、今回飛行したことについて、その認識が誤っていたとお考えか、それとも、米軍が約束を破ったとお考えでしょうか。 A:私は、米側が、私どもが求める飛行をしていないと思っております。少なくとも3機が編隊という形で飛んでおりますし、天候も非常に良好であります。何か緊急だとか、どうしてもやむを得ないとか、そういうことが感じられる状況ではなかったので、このような飛行はやめてもらいたいと私は思っております。 Q:今後も米側が飛んでいないと主張する場合に備えて、さらに何か対策というのは考えられますか。 A:私どもとしては、私どもの判断でこのような飛び方はやめてほしいということを米側に伝えるのみだと思います。 Q:防衛省が撮影していた映像は、米側に提供して、それをもとに確認するようにということでしょうか。 A:昨日米側がパイロットに確認して、そのような飛行はしていないということだったので、私どもとしての映像を米側に提供していると承知しておりますし、それを見て、米側の方で何らかの説明があるかと思っておりますが、まだ詳細は報告を受けておりません。 Q:その映像の提供はすでに行ったということでしょうか。 A:昨日のうちに提供していると報告を受けております。 Q:米側は、パイロットの証言の他に、レーダー航跡等を根拠にしているようですけれども、それについて、日本側に提供というのはあったのでしょうか。 A:米側が主張していることというのは、沖縄防衛局にはあったと承知していますが、少なくても私ども、現場に長年経験のある防衛省の職員を派遣し、3名の職員が上空を飛行したということを、目視で確認しておりますし、また、映像を見ても、あのような状況を確認しておりますので、少なくともこのような飛び方はしてほしくないと思います。 Q:レーダーの航跡の記録は、特に提供は受けていないのですか。 A:それは確認してみます。(※)ただ、レーダーの記録が本当にメートル単位で確実なものが分かるかどうかというものでもないと思います。やはり一番確実なのは、校庭で遊んでいる子供たちが不安に思うかどうかということ、これが大切だと思いますし、あの映像を見る限り、私は、どの方も不安に思う飛び方だと思いますので、それはやめてほしいと思います。 Q:先ほどヘリのお腹が見える状態で飛ぶのはどうかという話をしていたと思うのですが、仮に学校上空を少しそれていても、お腹が見えるような飛び方では、保護者の理解は得られないということでしょうか。 A:それは、校庭から見て、そして、上を飛んだかどうかというようなお話があったので、仮に上空を飛んだのであれば、お腹がしっかり見える形で飛ぶようなのは普通想定されるでしょうと、私は映像を見る限り、そのように見えたので、これは、現地に派遣した防衛省の職員の上空を飛んだという言い方が納得できると、私自身は映像で見て思ったということであります。 以上 ※後刻、「米側からフライトマップの提示は受けていない」、「レーダーの航跡等の提供は受けていない」旨回答 |