100dB超は当たり前。昼夜を問わず撒き散らされる異常爆音。嘉手納町役場から入手した爆音データ(2017年11月13日から2018年1月21日)から、ますます激しくなる嘉手納基地の爆音状況が明らかになった。
屋良地区民家で2017年11月13日から2018年1月21日までの爆音測定データ(見やすくまとめて末尾添付)を入手した。それによれば、「70dB以上の音で3秒以上継続し、暗騒音レベルから10dB以上の爆音」の発生回数は下表のとおりだ。
日常生活の中で、昼夜を問わず、70dB以上の爆音が1時間に2回以上、撒き散らされている。70dBは電話の音(1m)、血圧が上昇し、疲労原因となる音。80dBを超えると消化が悪くなり、90dBを超えると長時間さらされていると難聴になる。
データを見ていただければ分かるように、常時90dBを超える爆音が発生しており、音量は騒音性難聴を発症する域に達している。
第三次嘉手納基地爆音差止訴訟の第1審判決は指摘した。
「本件飛行場における合衆国軍隊の活動は,その周辺住民という一部少数者に各種の軽視することのできない被害を及ぼしている。そうすると,国民全体が利益を受ける一方で,原告らを含む一部少数者に特別の犠牲が強いられているといわざるを得す, こには,看過することのできない不公平が存在する」
そして、その被害は、今もなお、激しさを増しながら、放置され続けている。
【爆音発生回数表】
測定期間 | 合計回数 | 1日平均 | 1時間平均 | 1日平均音量 |
2017年11月13日〜11月30日 | 1,296 | 72 | 3 | 88.2dB |
2017年12月1日〜12月31日 | 1,917 | 61.8 | 2.5 | 88.9dB |
2018年1月1日〜1月21日 | 1,016 | 48.4 | 2 | 87dB |



