2017年4から2018年3までの嘉手納町屋良地区の爆音測定データ(嘉手納町測定)と米軍機離発着数目視調査結果(沖縄防衛局調査)を比較した。結果は以下のとおりだ。
嘉手納町屋良地区の爆音測定 | 米軍機離発着数目視調査 | 差 | |
調査機関 | 嘉手納町 | 沖縄防衛局 | |
測定方法等 | 70dB以上の音で3秒以上継続し、かつ暗騒音レベルから10dB以上 | 24時間目視調査 | |
測定及び目視総数 | 22,284 | 58,066 | 35,782 |
内)深夜(22~06)測定数 | 1,021 | 1,525 | 504 |
以上から見えてくること。
①嘉手納町爆音測定が、70dB以上の音等の条件を設定していることから、70dB以下の爆音を伴う米軍機の離発着については測定できていないこと。
②深夜も同様であるが、静かな夜間・深夜については70dB以下でも住民生活を破壊する。嘉手納町爆音測定は極めて不十分な測定手法だということ。
③嘉手納町の現状の測定方法は爆音被害を矮小化している。
爆音の測定は、環境省基準である、暗騒音から10dB以上の騒音を測定すべきである。
