1.子育て環境について (1)より良い生活・学習環境を求めて 嘉手納町の子育て環境の制度面は極めて先進的です。中学までの医療費無償、給食費の町費負担など財政的支援は充実しており、さらに嘉手納外語塾運営、中学生の町費留学制度、小学生の大山町との交流などは、子どもたちの人格形成に大きく寄与していると思います。 しかしながら、その生活環境、学習環境は日本国内でも最悪と言っても過言ではありません。 早朝昼夜深夜未明と一日中まき散らされる爆音は子どもたちの学習環境を悪化させています。授業中の先生の声が聞こえないのは日常茶飯事で、帰宅後の自宅での学習場面でも団らん時間、夜間深夜の凄まじい異常爆音の中での学習を強いられています。 さらに生活リズムの面からもその確立を妨げる面があることも指摘しておかなければなりません。爆音による睡眠妨害は看過できず、特に乳幼児期については十分な睡眠が健やかな成長を支えます。子どもたちの健やか成長に欠かせない睡眠の問題は無視できません。 (2)子育て支援 すべての子どもたちが必要な支援、特に経済的支援を受けられるようにすること、学習環境を提供することが必要です。 (3)人材育成 人材育成の観点からの、諸外国、特に東アジア諸国との交流の促進、子どもたちの文化・学芸・スポーツ交流等(コロナ禍の中での直接交流ができないならオンライン交流で)の促進も重要です。 (4)オンライン教育の充実 コロナ禍の中でオンライン教育の重要性が指摘されました。町内の子どもたちへのオンライン教育の普及をはかります。オンライン授業については不登校の子どもたちが学習に向き合えるようになったというメリットが指摘されるものの、人との直接交流が十分にできないというデメリットも指摘されています。重要なのは子どもたちの選択ということになりそうです。学習方法についても子どもたちが選択できる制度作り、子どもたちの習熟度に応じた教育制度の整備が必要になります。 ※県は本年度、2020年度内に全生徒へタブレット配布すると発表(7.8沖縄タイムス)しました。ITを使った在宅学習環境整備の取組みを進める必要があります。 2.町民生活の向上にむけて (1)町人口の減少傾向に歯止めを 下表のとおり、町人口は、1万3千台を維持しながらも、状況は減少傾向です。 |