毎日新聞HM(2011年5月7日 11時08分)によれば、普天間飛行場移設先について、米国を訪問中の下地衆議院議員の発言として次のように報道されている。文中のジョーンズ氏は昨年10月までオバマ大統領国家安全保障問題担当補佐官を務めていた人物である。
下地氏によると、ジョーンズ氏は5日の会談で、「日米両政府が辺野古沖への移設で合意した時から計画の実現は想像できなかった」と発言。普天間飛行場を米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に統合する案を「今でも最良と考えている」と述べ、今年7月にパネッタ米中央情報局(CIA)長官が新国防長官に就任後、オバマ政権が新たな提案を行う可能性を示唆したという。 |
嘉手納統合案については、自民党時代に続いて、民主党政権に変わっても当時の岡田外相によって提案された。しかし、宮城前嘉手納町長は町民の先頭に立って反対運動を繰り広げた。平成21年11月7日には普天間飛行場の嘉手納統合案に反対する嘉手納町民大会(当HM記事)が開催された。下地議員は当時から嘉手納統合案推進を掲げていたが、ここへきてまたかとの思いだ。4月28日には原告数2万2058人の第3次嘉手納基地爆音差止訴訟が提訴されたばかりである。
下地氏の発言の意図はどこにあるのか。
県内に普天間基地移設先の候補地があるとでもいうのだろうか。