平成23年4月28日、嘉手納飛行場及び普天間飛行場周辺における平成22年度の航空機騒音自動測定装置による測定結果(詳細はこちらをクリック沖縄防衛局HMに飛びます。)が公表された。それによれば、平成22年度の嘉手納町内のWECPNL(うるささ指数)(以下W値という)74.7となっている。
国の定める環境基準(2010:05:19 嘉手納基地の騒音被害の実態(平成22年4月沖縄防衛局測定資料から)を参照)は、住居地域はW値70以下、それ以外の地域でW値75以下となっている。嘉手納町内は明らかに環境基準を満たしていない。
平成22年度W値表
嘉手納町内(同測定結果 添付地図④と明記) | 嘉手納基地内(国道側)北谷町 (同測定結果添付地図①と明記) | 嘉手納基地内(県道側)沖縄市 (同測定結果添付地図②と明記) |
74.7 | 93.0 | 96.6 |
ところで、嘉手納基地周辺でのW値を見みるとおかしなことに気づく。嘉手納基地内(国道側)北谷町①W値93.0、嘉手納基地内(県道側)沖縄市②W値96.6となっているが、観測地点を確認すると、嘉手納飛行場の滑走路東側端②と西側端①である。嘉手納町内観測地点④の距離を比較すると①②の距離が4000m(4000m滑走路とされている)として、①②から④までの距離はせいぜい2000m。この距離差でW値93.0、96.6と74.7という差が発生するのかという疑問である。 W値90を越える、とうてい人の住む場所ではない所からわずか2000mの地点が、環境基準を満たしていないながらも、非居住地域基準をぎりぎり満たしているという数値上の結果である。とうてい信じられない結果なのだが。
いずれにしても、嘉手納基地周辺の激しい爆音状況が裏付けられたことは間違いない。