来年にも配備するとされているオスプレイについて、仲井真知事、安里宜野湾市長が、北沢防衛大臣に対してい提出した質問状(クリックすると当HM記事へ)に対し、回答書(クリックすると県HMへ)が届いた。内容は以下のとおり(抜粋)である。
問2 配備スケジュールについて
2012年第4四半期(10月~12月)からミラマー基地に配備されている1個飛行 隊を普天間飛行場に配置
2013年第4四半期(10月~12月)から別の個飛行隊を普天間飛行場に配置
問3 普天間飛行場の所属機数の変化
2014年までに24機のMV-22が普天間飛行場に配備される計画
問6 米国政府へMV-22配備計画の修正要求はするのか
機種の更新であり、政府としては、米国政府に配備計画の修正を申し入れる立場にない
問9 「地元へのお知らせ」では、MV-22はCH-46と比較して一般的に静かとしてるが・・
MV-22の騒音は、CH-46の騒音と比べて、転換モードでの着陸時における騒音最大値が高いのみであり、・・・、・・・レベル全てCH-46よりも小さくなっている旨米側から説明を受けている
問11 騒音規制措置の合意以降も、騒音測定値は環境基準を超過している、この状況についてどうするのか
これまでも日米合同委員会において、航空機騒音規制措置について合意し、米軍に対して同規制措置の遵守はもとより、可能な限り周辺住民の方々への影響が最小限になるよう累次(重なり続くこと。たびたびあること。の意)の機会に申入れを行っているところであり、引き続き努力してまいりたい。
問12 (新機種対応のための訓練等のために)運用回数が増加しないか
MV-22のパイロットは米本国で訓練を受けてくるので初期訓練の必要はない。沖縄での運用回数は基本的に変化しないと考えられる。
問17 事故の多い機種である、県民は不安を抱いている。空軍仕様などを除外することなく、開発段階を含めた事故率の比較を示していただきたい
事故率に関する有意なデータを入手し得る段階にない
また、軍用航空機は、その機種ごとに運用構想や開発形態、開発期間等がさまざまであり、このような開発過程の事故を教訓として、必要な安全基準を満足するよう改良が重ねられることによって航空機は開発されるものであるため、いわば未完成の段階である開発段階の事故率を一概に比較したとしても、むしろ誤解を招くことになり、安全性に係る有意な情報が得られるものではないのではないかと考えている
問19 市街地の中心にある普天間飛行場への配備について、特に考慮した安全管理の具体策があるのか
海兵隊としては、普天間飛行場に限らず、どこの飛行場においても、また、MV-22も限らず、どの航空機においても徹底した安全管理を行っている旨米側から説明を受けており、今後仮に、環境レビューの結果等を踏まえて、MV-22特有の安全管理策がある場合には、説明してまいりたい
問20 飛行経路は遵守されるのか
既に設定されている飛行経路を飛行し、・・旨米側から説明を受けている
問21 CH-46よりも強い下降気流が発生すると聞いているが
大きな下降気流を生ずる旨米側から説明を受けている。下降気流を原因とする事故は発生していないと米側から説明を受けている
問22 V-22の高温排気ガスによる火災リスクは
火災が発生する可能性は極めて低い旨米側から説明を受けている
問26 米国防総省は2000年から9年間、米西海岸の海兵隊基地を対象にMV-22配備に向けた環境評価を実施しているが、その内容と結果について、ご説明いがだきたい。
同環境評価においては、MV-22中隊を新たに配備した場合の周辺環境への影響やそれらの影響を緩和するための方策について、大気質、騒音、水資源、生物資源、安全及び環境衛生等の観点から、調査が行われた。
なお、詳細については、次頁から50頁までを参照されたい。(15頁にわたり英文の報告書が添付されている)
問27 政府は、普天間飛行場、キャンプ・ハンセン、北部訓練場などにおいて、MV-22配備によって生じるであろう騒音や環境への影響について、事前に調査する予定はあるか、政府の認識を伺いたい。
政府としては、普天間飛行場における、MV-22の飛行経路の提供を米側へ求めているところであり、その飛行経路を踏まえて普天間飛行場周辺における騒音の変化について分析し、説明してまいりたい。
また、キャンプ・ハンセン、北部訓練場などにおける騒音や環境への影響については、米側が環境レビューを実施していると承知しており、その結果について、政府としても十分確認してまいりたい。