入学式の式典が中断する程の米軍機による爆音被害に見舞われた宜野湾市、浦添市と同様に嘉手納基地を抱える嘉手納町でも、2小1中の入学式が行われた。
私もPTA関係から、午前中は屋良小学校、午後は嘉手納中学校の入学式に参加した。以下は屋良小学校の入学式終了後にツイッターで私がつぶやいた内容だ。
沖縄県嘉手納町。午前中の小学校の入学式典の最中は比較的静か。終了後一気に戦闘機が飛び交う。午後は中学校の入学式なのだが。 |
午後は入学式が始まる午後2時には爆音は聞こえなくなった。式典は静寂の中で厳粛に行われた。當山町長をはじめとして、教育委員会の関係者もほっと胸をなでおろした。
これまで幾度となく入学式や卒業式等の重要な式典の最中に爆音が鳴り響き、台無しにされてきた。これらの経験から、今回は以下のような要請行動が行われた。もちろん、単に式典期日での飛行停止のみではなく、被害の改善を訴える内容だ。
3.9: 「嘉手納基地から派生する住民被害の改善を」3月9日、當山嘉手納町長が沖縄防衛局に要請(クリックで当HM記事へ)
3.30:嘉手納町PTA連合会による、防衛大臣等への「子どもたちの教育環境の保全を求める要請(詳細は当HM記事“嘉手納町内2小1中の入学式当日(4.10)にも、米軍は飛行計画を実施するのか”確認可クリックで同記事へ。)
4.5:嘉手納基地、入学式当日に飛行計画 議員が中止要望(4.6琉球新報)
これらの取組の結果が功を奏したのか、式典時間中はなんとか静寂を保つことができた。
ところが、今朝の報道を見て驚いた。式典当日、普天間飛行場では通常以上の訓練が実施され、子どもたちの大事な入学式が、普天間第二小学校の川村校長の言葉を借りれば正に「・・耐えがたい。めちゃくちゃ・・」にされてしまったのだ。しかもこともあろうに「嘉手納基地所属のP3C哨戒機」までもが普天間基地で訓練を行っていた。
嘉手納町では静かな入学式を行うことができて良かった、と喜ぶわけにはいかない状況だ。
米国内や欧州在の米軍基地でも、子どもたちの卒業式や入学式などおかまいなしに爆音を轟かせながら訓練を実施しているのだろうか。
どもたちの教育環境を保全するのは大人の責任だ。大人が立ち上がり、声を挙げなければ永遠にこのままだ。
何も手を尽くさない大人の責任は重大だ。