「将来は県外移設」 自民・石破氏が見解
今日付沖縄タイムスの記事の見出しである。以下は同記事からの抜粋である。
衆院選が公示された4日・・。・・自民党の石破茂幹事長は米軍普天間飛行場の返還手法で「県外移設という究極の目的で(県外移設を求める県連の方針と)齟齬はない」と述べ、将来的な県外移設を目指す考えを示した。・・那覇市内で記者団に答えた。 党本部が推進する名護市辺野古移設には「私は(辺野古が)ベターとは間違っても言わない。『ワース』には違いないが、今の普天間(の固定化)がワーストであるのは間違いない」と述べ、辺野古移設が最善との従来方針を後退させた。・・ |
今衆院選における党幹事長の発言である。これまでの自民党の辺野古移設案に対する主張は民主党と同じく、ベター、つまり比較的有効な選択であるとしてきた。
しかし、今回の石破氏の発言は「ワース」、悪い選択と述べた。他に優良な選択があることを暗に認めたのである。そして、普天間の固定化はワースト、つまり最悪の選択と指摘した。
ならば、最悪の選択に違いない普天飛行場へのオスプレイ配備についてはどう考えるのか、質問したいのだが、そのくだりは記事とはなっていない。
今年7月、当時の自民党の谷垣総裁はオスプレイ配備に反対すると明言した。(詳細は当HM記事“オスプレイ配備阻止、自民党谷垣総裁が反対の姿勢を強調”を参照)
今衆院選は沖縄の基地問題解決の一歩にしなければならない。そのためには、掲げられた公約はもとより、その後公約が変質しないか否かを見極めなればならない。これまでと同じ過ちを犯すことがないよう、候補者や党の本質を見極めなければならない。