辺野古埋め立て申請に関する県環境生活部の意見を読んでの疑問符?
昨日、11月29日、県環境生活部は、「普天間飛行場代替施設建設事業公有水面埋立承認申請書に関する意見」を県土木建築部へ提出した。
意見の内容は、まず、冒頭で国が提出した環境影響評価書および知事意見への対応状況について「・・当該事業の承認申請書に示された環境保全措置等では不明な点があり、事業実施区域周辺域の生活環境および自然環境の保全についての懸念が払拭(ふっしょく)できない。」としている。
つまり、仲井真知事が、これまで2度提出した意見書と同様、辺野古埋立事業は生活・自然環境保全は不可能だとの認識を示した。
2012:02:21 仲井真知事の意見は「環境保全は不可能!!!」国の環境影響評価書を全否定
2012:03:28 仲井真知事、環境影響評価書の埋立事業分も完全否定!!!
これからすると、承認申請は否定されるべきとの意見のように見える。しかし、懸念される部分が末尾にある。それは以下のとおりである。
18. 米軍基地から派生する環境問題への対応について ・・・ このようなことから、事業者である国は、米国政府と「環境特別協定(仮称)」を締結するなどの実効性のある方法により、米軍基地から派生する環境問題の未然防止と米軍基地周辺地域の生活環境および自然環境の保全について万全を期すべきであると考える。 |
意見の内容は国の事業計画を完全否定しておきながら、最後に、米国政府との「環境特別協定(仮称)」の締結を求めるなどというのは矛盾である。これでは、同協定のようなものが締結されれば許可が可能であるかのような印象を受ける。仲井真知事のいう条件付き承認の意なのだろうか。
意見で指摘されたように、米軍基地負担がいっこうに軽減されていない。現状の中で末尾部分の指摘は正に蛇足だ。
仲井真知事は、埋立申請を不許可にすべきである。